監督あれこれ
■よく「映画は監督のもの」と言われることがありますが、私も作品を選ぶ時は監督で選ぶことが多いです。監督を意識するようになったのは学生時代にフェリーニ監督の「道」に出会ってからだと思います。あのときの衝撃は忘れられません。「映画」とは何か。そのことを深く考えさせられた作品です。■ヴェンダース、タルコフスキー、カウリスマキ、キアロスタミ、小津安二郎、是枝裕和。。と、「監督」ですぐに名前が浮かぶのは、どちらかと言えば「静」を描くことに突出した才能の持ち主たち。もちろん「下妻物語」の中島哲也や、失敗を恐れないティム・バートンのような強烈な個性も大好きです。要はハリウッド的エンタテイメントよりも、あるときは作品のためなら採算をも度外視する強い「作家性」を持つ監督が好きなのだと思います。■そうは言っても作品名だけ記憶に残っていて、どうしても監督名が思い出せない作品も多々あります(数で言えば圧倒的にそちらの方が多いわけだけど)。たとえば「あれ、もう一度観たいな」と、ふと思い出すのはフランス映画の「モンド」という作品。誰の作品だったかなあ・・。港町を放浪する少年が主人公の、なんだか不思議な魅力のある作品でした。ビデオ屋さんでも、あまり観かけませんが。■そういえば最近知りましたが、映画の著作権って監督本人には無いんですね。これは正直驚きました。でも関わるスタッフの数の多さや、冒頭と矛盾しますが、作品は決して監督の力だけでは成り立たない部分も多いので、仕方ないのかもしれませんけれど。ただ、私も音楽を作る人間の端くれとして、監督としては納得できない部分も多いのだろうなとは容易に想像つきます。
■そんなこんなで6月の注目作品。
●中島哲也最新作「嫌われ松子の一生」
●是枝裕和の最新作「花よりもなほ」
●先月公開だけど ジム・ジャームッシュ監督「ブロークン・フラワーズ」
●ついでに調べました(ネットって便利!あの淀長さんが、かつて評しているのを発見)。DVDも出たみたいですね。
トニー・ガトリフ監督 モンド(MONDO)
このポスター、作品の本質が伝わらないなあ。。とにかく映像が美しい!カットや色彩に監督の美学が貫かれています。音楽には尺八も出てきたりして。最初に観た時はまったく記憶になかっただけに新鮮でした。モンド役の少年も可愛いけど、それだけに留まらない映画です。(2006.6.5)。
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