ぼく・わたし
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ぼく・わたし 著者:高畠 那生 |
■この「ぼく・わたし」。とっても残念なことに、タイトルと表紙の絵が、素敵な中身を伝えきれていない気がするんです(余計なお世話?)。■中には肌の色や国籍も違う、個性的で、そしてとっても魅力的な子供たちが出てきます。そしてひとりづつ「得意なこと」と「苦手なこと」を発表していきます(緑色の顔の女の子なんかもいる)。ただそれだけの本なんです。なんといっても高畠さんの絵が印象的です。■例えば’鉄棒は苦手だけど、リボンは素敵にむすべる女の子’とか、’野球は苦手だけど、スケートは得意な男の子’とか、ね。読んでいると、金子みすずさんの「みんな違って、みんないい」という詩が浮かんできます。■おとなは、ついつい「何でも出来る子」に育てたいと思います。それが一番いいと思いがちです。でも本当に人間として素敵なのは、自分が得意なことと苦手なことを「ちゃんと知ってる」こと。たとえば「何でもできる」と思っているのは、もしかしたら「自分の苦手なことに気づくのが苦手」なだけかもしれません。自分が苦手なものには、かならず「それが得意」の人がいる。苦手なことがない人は、絶対にいません。だからみんなが補い合って、つながって、世の中が動いている。そういうこと、なかなか普段は意識できません。あ、これ。もしかしたら、おとな向きなのかもしれないなあ。人に感謝したり、優しくなれる絵本です。■ちなみに私なら、「わたし、料理はとくいだけど、車の運転はにがて」かな(^^;)。ピアノは今だに「得意!」とは言い切れない。だから辞められない。まだまだ未熟です(泣)。
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