巣立ちの時
■4年間で初めての保育参観日があった。家を出る時は張り切っていた娘。親に良いところを見せようと作っていた工作で失敗・・みるみる顔が曇って、泣き出した。参観日は一週間自由で、よりによって昨日の朝は私だけ(会社員の保護者には大変なスケジュールだ)。いつもはひとりで頑張れることも、母親の存在に気持が緩んで涙が止まらない。私と目が合ったりすると、ますます涙がひどくなる。私は慌てて姿を隠す。娘は園長先生とふたり、サンルーフでずっと話し合い。じきに落ち着いた。■今まであんまり人前で泣かなかった娘。このところ、よく泣く。ただでさえ強い感受性が、ものすごい勢いでイマジネーション(映像)と結びつくようになって、自分でも持て余し気味なのがわかる。何を隠そう、私がそういう子供だったから(^^;)。遺伝子とはオソロシイものである。彼女には何より、しなやかに強くなっていってくれればいいな。すぐポッキリ折れる母親からの願いである。とりあえず、まだ地球温暖化の心配はしなくていいからね(親の話を聞いていて、今これが一番の心配の種になってしまったらしい ^^;)。
■お向かいの家の雨どいは直接外壁に穴を開けられたもので、その中が今、小鳥たちの巣になっている。毎朝、ベランダに出て洗濯物を干していると、ひと仕事を終えた親鳥が口に食べ物をくわえて戻ってくる。穴に入ると「チーチーチー!」とひな鳥たちの「待ってました!」のさえずりが聞こえて来る。エライな、親鳥。毎朝かならず食べ物を持って戻ってくるんだもの。■そして今朝から、ひな鳥たちが、いよいよ巣立ちの練習を始めた。うちのベランダの屋根と巣を往復しているのだ(距離にして6メートル弱くらいかな?)。巣の中のひな鳥たちが、ベランダにいる私に向かって飛んでくるようで、なかなか臨場感のある光景。「さあ、おいで!」と心の中で声をかけてみる(気分は母鳥 ^^)。娘の運動会を思い出す。■中には穴から顔をのぞかせるだけで、まだその一歩を踏み出せず、兄弟たちの勇姿をぼんやりと見つめて奥に引っ込んでしまう小鳥もいる。■ああ、鳥にもキャラクターがあるんだな、と思う。初めから上手に飛べる子、勇気を振り絞って飛び出す子、時には誰かの「一押し」を必要とする子。でも、飛べない鳥はいないよね。みんな翼を持って生まれてきた限り、いつか飛べる日がやってくる。今朝ひっこんでいったあの子、明日はどうかな。うちの泣き虫ひな鳥の姿を重ねながら、見守っている。
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