インプロヴィゼーション~即興演奏の彼方へ~
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■大掃除をしていた時に、開かずの扉になっていた本(資料)棚で見つけました。26年前に出版された本。買ったのはたぶん学生時代・・・これ、全然記憶にないんだけど読んだんだろうか(^^;)。っていうことで、読み返しています。■先月は全編即興演奏で紡いだ「生きものの音」の録音がありましたが、一作目の「青い花」もピアノはけっこう即興で弾いています。ええ、私楽譜がキライです(きっぱり)。だからあえて(天邪鬼なので)全て楽譜に書いてみることもありますし、共演者には自分の思いを理解して頂くために、わりと細かく楽譜を書くこともあります。が、やっぱりキライ。耳で覚えたり、即興で演奏した時の方が、間違いなく魂が「いきいき」するのです。クラシックの道を外れていった理由のひとつもこれ。■楽譜通りの演奏というのは、演劇で言えば「ストレートプレイ」みたいなもので、それはそれで大切な表現方法のひとつ。勝手な言い分ですが、自分の楽譜に忠実に演奏して頂ける演奏家は、本当に有難い存在だし尊敬しています。■なのに、私自身はどうしても楽譜をはみ出したくなってくる。自分が書いたものなら尚更、楽譜にした途端つまらなく感じて、毎回違うことをやってみたりして共演者に怒られたりする。だから本当の私は、「作曲家」の肩書きを使うこともありますが、「即興ピアニスト」だと思ってます。他人様に何と言われようと、思われようと。そこに現れた音楽が生きていること、それが一番大事だと最近は特に思っています。だから楽譜がない国の民族音楽は面白いです。演奏家の皆さんも即興性があって、とっても刺激になります。■で、この本。けっこう面白いです。ご興味のある方はどうぞ。
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