ふるさと(故郷)
■最新作の「Peace and Quiet」に収録したこともあって、この一年Yellow Kettleのオカリナ・瀬戸祐介君と展開した「Mother Songs」では、岡野貞一作曲「ふるさと(故郷)」を必ず弾かせて頂きました。特に高齢者施設や病院では本当に喜んで頂けて嬉しかったです。先日の病院コンサートでは思いがけず、ピアノを囲む車椅子の皆さんから大合唱となって、それに合わせて急遽アレンジを変える一幕も。誰にとっても大切な曲というのは、アレンジにも細心の心配りが必要なのだと肝に命ずる。CDでは、けっこう自由に演奏しているので、はたしてそれがよかったのか・・・とアレンジについて改めて考える機会にもなりました。
■この曲には不思議な力があって、昨秋から始めている外国配信でも人気があります。アメリカ版ウィキペディアの「Furusato」の項目には、恐れ多くも私のCDも紹介されていました(今は書き換えられて、モーニング娘の同名曲の解説になってますが^^;)。父が信州人なので、子供の頃は必ず夏休みに信州を訪れたせいもあって、私も演奏をするたびに山や川や田んぼの風景を思い出します。■しかし、この曲が信州を歌ったものであることは最近まで知りませんでした。思い返せば、学校の音楽の時間に習った記憶もありません。「うさぎ、お~いし か~のやま~・・・・」の歌詞だって、その先はあやしいものでした。
■ところが最近の新聞記事で、高校の(?)音楽の授業で「故郷」が復活したとありました。今年「Mother Songs」をはじめた理由のひとつもこれ。小さな音楽だけど、時代や国境を超えて人の心にとどく力をもった音楽がある。私自身もそういう音楽を作りたいし、それと並行して先人の作品も演奏して、少しでも伝えていかなければと思いました。モーニング娘よりも先に、数々の名曲を残した岡野貞一さんを知ってもらわないと!■自分の想いを表現するオリジナルや即興とはまた違う音楽へのアプローチ。そこから発見の多い一年でした。
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