ミキシング!
■水面下では暮れから連日、熱いやりとりの作業が続いています。エンジニア、アーティスト、そしてプロデューサーの気持をひとつにして、完成に向けて集中していく時期。録音とはまた違った判断力が必要になってくる。■最近はデジタル技術が進みすぎて、ヘタするとミキシングで何でも出来てしまう(ヘタしなくても出来てしまうわけですが)。そこをいかに見極めていくか。アーティストは親の欲目がありますから、出来るだけ可愛くお化粧して世の中に出してあげたいと思ってしまったりもする。でも最初から傷のある子は、それがその子の個性なのだから、それを受け止めてもらえる人たちに渡っていくのが幸福だろうとも思う。作り手としての良心や自制心が要求される作業が続きます。■今はテレビでも写真でも、技術の進歩で、どんどん解像度があがって鮮明になっています。自分の目では見えないものでもクリアに突きつけられると、そちらが「本当」のような気がしてしまう。でもどうしてこんなに目が疲れるのか(年だから? ^^;)。それは本来の「自然」の域を出てしまっているからだと思うのです。■打ち込みサウンドで世の中を制してきた大手レーベルの歌手が、なぜ聴力を失ってしまったのか。そこには今の音楽産業の姿が集約されている気がします。どうしてそんなに大きな音で、一度に大勢の人に聴かせる必要があるのか。音楽がそんなに力を持ってしまっていいのか。アーティストとして、「生きものの音」の製作を通して今いちど考えたい問題だと思います。
PHOTO (C)2007 DALIA
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