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2008年3月 7日 (金)

すべては音楽から生まれる

すべては音楽から生まれる (PHP新書 497) すべては音楽から生まれる (PHP新書 497)

著者:茂木 健一郎
販売元:PHP研究所
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■このところ人にお会いする機会が多いので、待ち合わせ場所に少し早く着いてしまったり、時間調整をしたり・・と本屋さんに立ち寄る機会もまた多い。久しぶりに手に取った一冊。脳科学者の茂木健一郎さんが語る音楽の本。音楽ファン(聴き手)の醍醐味について脳科学を通して熱く語られた一冊です(口述筆記ということもあり)。■一昨年くらいから、科学や経営学や医学など、アーティストとは違った視線・アプローチで、「人生の同じ場所」を目指している方々の言葉に興味がある。偶然に同じ学校を卒業した経営学専攻の女性に会い、同じ問題に対しても、彼女の発想や考え方が自分とは全く違うところから出てくることが(左脳的、分析的というのか)凄く面白かったのが始まりだったともいえる。■茂木氏のことはテレビでちらりと拝見したくらいだったけれど、その佇まいに何となく「音楽的(右脳的)」という感じを受けていたので、この本にはとても興味があった。結果、彼の言葉は抵抗感なく数時間でスラスラと読めてしまったのだけど、脳科学という分野がまるで芸術家のような右脳的アプローチで研究されているという事実はとても興味深かった。

以下、この本の中で「そうそう」とうなずいてしまった文章。

~以下抜粋~

「強いられるのではなく、自分の内から生まれてくる、祈りにも似た感情。そっと目を閉じ静かに頭をたれたくなるような、神々しさ。もはや言葉では言い表せない。そして言葉にならないからこそ、信用できる。それが祈りのような音楽の正体だ」

興味のある方は是非どうぞ。

■おまけ■考えてみれば私は音楽を言葉にするのが凄く苦手。歴史的知識も、作品の名前もあまり興味が無い。クラシックを習っていた時代は、もちろん楽典やアナリーゼもやらされたけど拒絶反応のオンパレードだった。■ところが美術の知識や歴史はわりと知ってる。「絵が描けない=近づきたい」という気持に後押しされて、必死になって勉強していた時期があった。茂木氏がシューベルトに惹かれるようになった過程は何となくわかる。私にとってのフェルメールみたいな存在なのかなと思う。■でも、そういう時期も過ぎてしまった自分がいる。今興味があるのは、プリミティブな色の世界。日本の地方やインドやアフリカや中近東や、音楽もそうなのだけど、クラシックというかたちになる前の、もっと根本的な精神の場所。ノイズや衝動や、すべての宇宙を受け入れてしまうような大きな力。生きることのルーツ。非科学的な真実。

※ところで今年の「ラ・フォル・ジュルネ」はシューベルトなんですね。ああ、そうかと。この本、もしかしてタイアップ?

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