反省
■大阪の殺人未遂犯が荒川河川敷で逮捕され、ほっとする。この二日間、新宿区の小学校は集団登下校をはじめ、かなりピリピリした状態だったから。神楽坂・早稲田界隈は普段は静かな町だけど、こういう時に「ああ、ここは新宿だったんだ」とあらためて思う。■たったひとりの人間が、こんなにも多くの人たちの生活を脅かす。それはまるでオリから逃げた獰猛なトラに怯えるような生活で、でもその相手はトラではなく人間で・・・。なんだか複雑な心境だった。我が家の小さな哲学者からも「悪い人も、最初は普通のこどもだったんだよね?」と、またもや難問を投げかけられる。■そうだよね。赤ちゃんやこどもの魂は、いつの時代も変わらない。絶対に変わらないと思う。ただその子を取り巻く環境や大人たちが、だんだんその魂を汚し、ゆがめてしまうこともあるのだと感じる。逆に言えば、こどもは周囲の環境や大人しだいで、いつでもきれいな魂を取り戻すことが出来るのだ。
■そうはわかっていても、つい子供を必用以上に叱ってしまうこともある。今朝がそう。朝のいちばん忙しい時に、なんだか全然違うことをしだして、どんどん時間が遅れていく。本当は5分や10分、いや半日くらい遅れたって、長い人生に何の支障もないことは私もわかってる。実際自分だって、良い子だったわけじゃない。■でも「母親」という立場上、言わなくちゃいけないことがある。教えないとならないこともある。結局「自分の至らなさと立場のギャップ」に、毎回へこむのだ。ああ、またやってしまった・・・と。嫌がる娘を抱きしめて、ムリヤリ頬っぺにチューしてみる。「げげ!」とかいいながらも、黄色い帽子をかぶる彼女の顔に笑顔が戻って少し安心する。本当に少しだけだけど・・。■きっとこうして少しづつ、親に対して澱のような感情も積み上がっていくのだろう。それが将来の巣立ちエネルギーになるならば、それもまた必要悪か。親の気持は、本当に親にならないとわからないものですね(泣)。■窓の前では今朝も、ヒヨドリの親たちがせっせと雛たちの待つ「雨どい」の巣にエサを運んでいる。雨の日も、風の日も。何の迷いもなく子育てしている。生きものたちは本当に凄い。今年も間もなく、我が家のベランダ目指して、ヒナたちの飛行練習が始まるはず。親は子供に、巣立ちの力を与えることが仕事。それだけなのだ、とヒヨドリたちに教えられる日々。
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※連載写真は備後屋さんで、DALIAさんと出会った新潟の「起き上がり小法師」。悟りの境地とも言える仕事に惚れました。
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