場所を感じながら
■唯一の趣味が「散歩」。音楽を考えたり、時には頭の中を白紙にして、テクテクとあてもなく歩くのが好きです。でも「書くためのネタ探し」が歩く目的になってしまうと、またひとつ貴重な趣味をなくしてしまいそう・・・といっても、これは!と思うことがあったら、やっぱり書き留めておきたい。これもまた悲しい性でございます。
■朝ヨガの時に脇は通るのだけど、ちゃんと中に入ったことのなかった「戸山公園」。新宿区民になって初めて歩いてみました。もともと緑の公園を歩くのは大好き。そういう時間に生まれた音楽も多いです。■ここは徳川尾張藩の下屋敷跡が明治時代に陸軍施設となり、戦後公園となった場所。戦時中の怖い話や、犯罪にまつわる色々な噂も聞こえてきて、自分の中ではなんとなく足を踏み入れるのに勇気のいる場所でした。■この公園は明治通りをはさんで二つの地域に分かれています。今回は、都心で一番標高が高い「箱根山」という小山のある方へ。公園内はひんやりと、独特の空気が流れています。鳥たちの声もよく響く。尾張藩が作った人工山だからか、高低はあっても公園全体が「歩きやすい」地形になっていました。
■箱根山の森を通り過ぎると、目の前に古い石造りの「見るからに元陸軍施設」という建物に遭遇します。一見すると廃墟のような雰囲気ですが、見上げると緑の間から十字架が!上が教会と幼稚園になっていたのです。どことなく暗い森を抜けたら、突然おとぎ話に出てくるような可愛らしい建物。ちょっとした驚きと感動がありました。さっきまで、どこか緊張していた心もだんだん溶けてくる。そういえば7月にコンサートを開かせて頂く海の見えるホール(ステパノ学園)ともよく似た空気です。
■私が最初に通った幼稚園は、父の仕事の都合で数年暮らした函館の、港が見える丘の上の赤い屋根の教会でした。そのせいか、クリスチャンではないけれど、とんがり屋根の教会を見ると妙に懐かしい気持になります。■新宿の一角に森があり、その中に小さな教会が佇んでいる。。。このままずっと地元に愛され、子供たちを見守る場所であって欲しいと思います。教会の入り口には「暗い夜のあとには、かならず明るい朝が来る」と書かれていました。今日の散歩は、この言葉に出会うためにあったのだなと思いました。
※この教会、70年代のドラマでよく撮影に使われたそうです。サインはV,仮面ライダーなんかに出てくるとか。それもあって、懐かしい感じがするのかな。。。
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