路上の神様たち
■朝刊を見ていたら、神様が亡くなったという記事が目にとまりました。日本橋の、まさにその橋の上で、色とりどりの布人形を作って並べていたおじいさん。それは物すごいオーラのある人形で、私は密かに彼のことを「日本橋の神様」と呼んでいたのです。 ■記事を読むまで知りませんでしたが、その人形は一体100円で売られ、そのほか「ことば」も並べられていたとか。でも私には、その人形を手にとって持ち帰る勇気はありませんでした。それくらい、ものすごい存在感のおじいさん&人形だったから。初めて見た時はあまりの衝撃から、ただもう橋の上を行ったり来たり・・・。ホンモノの芸術に出会った時にだけ走る衝撃を、おじいさんの作品からは確かに受けました。■日本橋図書館では今月5日まで、今年亡くなったもう一人の「茅場橋の神様」の作品と共に、その人形が展示されるそうです。オーラのある作品は必ず、作者がこの世から消えても残っていくもの。驚いたのは、赤羽生まれの神様が路上で人形を作り始めたのが東京オリンピックのあった1964年だということ。なんと私の生まれた年ですよ。詳細はこちら→
■路上の神様には、他にも出会ったことがあります。新宿地下道のスタンド付きミラーの前で、毎朝楽しそうにお酒を飲んでいた神様。その風貌と笑顔はまさに「恵比寿様」。あとは20年前、NYダウンタウンのタワレコの前に、コップを持って立っていた神様。彼からは人生の転機ともなるような「言葉」をもらいましたよ。
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■路上の神様で思い出す映画はこの二本。
ルトガー・ハウワー主演「聖なる酔っ払いの伝説」
低予算の方が傑作を撮ってる気がするテリー・ギリアム監督の「フィッシャー・キング」。
主演のロビン・ウィリアムスもナイスです!
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