斉藤公子さんの’線光花火 ひかりなでしこ’
■ものごころついた時から、「おかあさんといっしょ」よりも「手仕事日本」や「日本の匠」などの手仕事番組が好き。今でも本サイトでは「手仕事応援団」を開設している手仕事大ファンです。たぶん自分が不器用だからかな。美しい手仕事、拙さの中にも愛嬌や愛情のある手仕事・・・国を問わず、人の手の温もりが感じられる’品’が好きです。そう。アーティストの主張を表現した’作品’ではなく、あくまでも日々の暮らしの中で使うために作られた’品(しな)’が。
■今日から梅雨明けして、東京の街も本格的な花火の季節到来。家から見える神宮や隅田川の花火も好きですが、何と言っても線香花火。夏には、浴室の窓を開け払って家族で花火大会をしてみたり(線香花火のね)。そのオレンジ色の火玉を見ているだけで、心が癒されるというか、人生すら感じます。起承転結があるところも音楽的。耳に心地よいパチパチという音、強すぎない火薬の匂い、そして最大の魅力は一本たりとも同じものが無いことですね。
■そこで今一番気になっているのが、写真の「’線光花火’ひかりなでしこ」。群馬の女性花火師・斉藤公子さんが30年の試行錯誤の末に、平成10年から発売している純国産の最高級線香花火です。紙は手漉き和紙で、ご本人が染めた草木染も淡く美しい。7本で1000円から、上は桐箱入りの35本セットまで。「心がイライラした人が多い今の世の中に・・」と、齋藤さんご自身がテレビで語っているのを偶然見かけました。現在予約殺到で、数年待ちの方もいるそうです・・・。
■こういう仕事、本当に素敵だと思います。「材料にこだわりすぎて儲けが出ないのが悩み」だそうですが、美しい品の佇まいに信念と良心がある。無駄に手を広げず、自分の出来る範囲で丁寧に、作る人も使う人も幸せになる仕事の仕方。私も見習いたいと思うのでした。
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