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2008年8月 9日 (土)

Windows on the World

Image109_edited■昨日、森美術館のラウンジから東京の街を眺めていたら、ふと既視感があった。洒落たジャズに各国の言葉が混ざった喧騒・・・ああそうか。ちょうど20年前の同じ8月、私はN.Y.のワールド・トレード・センターのラウンジで、現地に住む友人夫婦とこうして街を眺めていたんだな・・と(ジャズは生演奏だったけど)。■時はまさにバブル全盛期で、周囲の席には場違いに酔っ払った背広姿の日本人が沢山いて、ロックフェラーセンターをはじめ、NYの街のあちこちが日本の企業に買収されようとしていて、どこそこのブロックにはどの有名人が住んでいるとか、年収はいくらだとか、いま何億の仕事をしているとか・・・そんな話を初対面の私にも自信満々に語る人も多かった。東京から選ばれて、この地で仕事をしているという自負。ダウンタウンのアーティストコミュニティをうろうろしていた私にとって、あそこは別世界でしかなかったけれど。ワールド・トレード・センターのラウンジ「Windows on the World」は、まさにお金で世界を征した人たちにとってのTop of The Worldだったのだろう。

■しかしワールド・トレード・センターは、私が娘を産む二週間前、予想すらしなかったテロで一瞬のうちに消えてしまった。■ふと、私があの場所にいた20年前の夏、たとえば今関わっている人たちは何していたのだろう?と思う。今回CDを作ってくれたDALIAさんは九州で小学生!メンバーの等々力さんは、今は博士だけど当時はガテンなお仕事人。真砂さんはデザイナー?珠ちゃんはメキシコで学生?私は映画から音楽の仕事にシフトしたばかりで、まだ先が全然みえなかった。けどピーター・バラカンさんには会っていて「将来、自分の音楽を作りたい」と話していたりする。クロマニヨンだけは相変わらずのスタジオ仕事だったわけだけど(それも凄い @@)。

■あっという間のようでいて、それぞれの人生を思っても長い20年。特に私の20代は失敗や挫折の連続だった。後悔することも、謝りたい人も、正直多いです。■変わることと、変わらないこと。目の前の’現象’に惑わされずに、常に本質を見極めていくことが大切なんだ(しみじみ)。この先の20年なんて、やっぱり想像もつかないのだけど。今日も地球のどこかで未来の仲間たちが頑張っているのかな、と思うと不思議な気持がする。

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