犬と白鷺
■この週末は娘の七歳の誕生日。出産でいのちを落としかけた自分にとっては、二度目の誕生日です。同じ年に始めたレーベルも7周年。 振り返れば本当に密度の濃い7年間でした。
■女の子の7歳は特別なお祝いということもあって、妹家族と郊外のクラインガルテンで畑作業や釣りをしながら、野外パーティをしました(って、バーベキューだけど)。 新宿から電車で一時間。まだまだ自然豊かな東京があります。
■どこへ行っても彼岸花がきれいでした。もう本格的な秋ですね。新月前の満天星を見ながら新作のアイデアを練ろうと思いましたが、雲に隠れて見えず残念でした。っていうか、疲れて寝ちゃった(><)。
■道すがら、流れる川の中に犬の亡骸を見つけました。岩の上で休んでいるように、水面には茶色い背中と赤い首輪が見えています。娘は初めショックを受けていましたが、「インドのガンジス河では死んだ人も流れてくるんだって」と言うと、何かを受け止めたようにその亡骸をじっと見ていました。その川の上流をしばらく歩くと、娘の背丈ほどもある大きな白いサギが一羽飛んできました。「さっきの犬をお星様まで連れていく神様の遣いかもね」と話すと、娘はそのサギを追いかけて緑に覆われた川岸を一人で上っていきます。こちらが小走りにならないと追いつけないくらい、何かに憑かれたように娘はずんずん進んでいく。サギは娘の姿をチラリと見ると、まるで誘うようにまた数メートル先に飛ぶ。それをまた追いかける。私は、このまま娘までどこか遠くへ連れていかれそうな気がして、思わず名前を叫んでいました。彼女はふと我に返ったように足をとめました。
■翌日、帰りのバスから気になって川を眺めると、遠くに犬の茶色い背中が同じように見えました。もう魂は星になり、肉体は魚たちのお腹を満たして、川に還っていくんだと。私はどこかで自分に言い聞かせているのでした。駅に戻ると、夕方から始まる秋祭りの準備が進められていました。
・・・(c)2008 Yuko Sasama・・・・
| 固定リンク













最近のコメント