パコと魔法の絵本
■娘が振り替え休日の月曜日。「ポニョとパコ、どっちにする?」と聞けば、迷わず「パコ!」。さすが下妻ファンの娘。まあ、中島哲也監督ファンの私。ひとりでも観にいく予定だったので、内心「ラッキー!」と。あ、ジブリも好きですけどね(^^;)。
■ロード・ムービーファンを自認するわけですが、テリー・ギリアム、ティム・バートン、エミール・クストリッツァ、ジャン=ピエールジュネなんかは大好きなのでした。うまく説明できないけれど、世間では’鬼才’とか言われがちだけど、なんというか「映画にしか出来ないこと」を徹底的にやってくれる監督が。時には作品に当たりハズレがあって、しかもその振れ幅が大きくて、新作が発表されるたびにワクワク、ドキドキするような感じ。中島哲也監督は「下妻物語」「嫌われ松子の一生」と、今のところハズレが無いですが、私の中では上記監督の仲間に入っています。だから新作楽しみだった~!
■この「パコと魔法の絵本」。ポスターを見た時は、「ローズ・イン・タイドランド?」と思いましたが、個人的にはあの作品をはるかに越えていると思います(単にローズは苦手だったというのもあり・・)。徹底的に寓話なんだけど、真実。嘘じゃない。とっちらかっているようで、一本筋が通ってる。一貫しているのは、人間のダークサイドを見つめる優しい眼差し。それが偽善じゃなくて、’恥ずかしいまでにストレート’なのです。そこがいい!
■大好きなロバード・サブダの絵本の中に飛び込んだような、本当に魔法にかけられたような極彩色の世界。ずっと浸っていたかったです(疲れそうだけど)。そして勝手に、この映画を「国際カエル年の記念映画」に指定したいと思います。カエル好きの娘もご満悦。っていうか変なオトナがいっぱい出てきて、わーわーやっているのに最初は呆気に取られながら、最後はハンカチ出して涙ぬぐってました(隣の席のお友達も)。間違いなく小1から大人まで(どっちかと言えば大人向けかな~)、笑って泣ける映画です。ただ、しばらくは土屋アンナちゃんに影響された子供が、ヤンキー言葉になっちゃいます(^^;)。
■うちのメダカの水槽にも、黄色い花の咲く水草を入れたいんだけど・・あれは本当にあるのかしら??
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