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2008年11月の9件の投稿

2008年11月29日 (土)

故郷

Fuyu2■気持のよい晴れ間、クラフト工房ラ・まのの染織展に行ってきました。実家のある駅から送迎車が出るなんて、これもまた’縁’なのだなぁと思います。

■周囲の新興住宅地からは想像もつかないような、林に囲まれた古い農家の工房は多くの人たちで賑わっていました。中に入ると色とりどりの織物が壁いっぱいに飾られています。自然が作り出す鮮やかな色。それに囲まれいるだけで心も温まります。手織りならではの、ふんわりと軽い感触がなんとも気持ちいい。さっそく父に、マリーゴールドとたまねぎで染められた太陽色のマフラーを購入しました。体や心に元気がない時こそ、明るい色を身につけて欲しい。特に高齢の方は、交通事故防止のためだけじゃなくて、どんどん明るい色を着て元気に過ごして頂きたいと思います。■食堂で美味しいお汁粉とお茶を頂いて、二階のギャラリーに。するとそこには「生きものの音」が流れていました。久しぶりに聴く自分の演奏と、東京・森のテラスに似た窓からの風景を見ていると、まるで1年前の録音現場にタイムトリップしたようです。そういえば、この工房に流れている空気は、森のテラスとよく似ています。自然や人の’気’が、正しい方向に流れている場所には、きっと同じチカラが作用するのでしょう。ピアノの音も気持良さそうに広がっていきました。Image1611

■さまざまな年齢のスタッフの皆さんや、’作家さん’とお話させて頂きながら、とてもゆったりとした時間を過ごすことが出来ました。初めての場所に、自分の奏でる音楽があって、そして自分を知ってくださる方がいる幸福。またひとつ’音楽で出来ること’が見つかったような気がします。素敵な時間をありがとうございました。

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2008年11月27日 (木)

冬の手仕事&アート ピックアップ

Christmas_0011111 ■雨が訪れるごとに冬を実感します。それでも来月の冬至が過ぎれば、夜はだんだん短くなり、光の春へと向かっていく。季節の移り変わりを楽しみながら、今の季節ならではの心温まる展示に足を運んでみてはいかがでしょう。

                       ■ラ・まの染織展

2008年11月28日(金)~12月1日(月) 10時~16時

ラ・まのは1992年に設立された町田市にある小規模作業所で、スペイン語で’手’のことを意味します。冬の展示会ではカラフルな草木染のマフラーを始め、クリスマスグッズの販売も。自然の色で染められた色鮮やかなマフラーは、DALIAさんでも購入可能です。 http://la-mano.seesaa.net/

月のへそ 荒木珠奈と七色メキシコ展

2008年12月4日(木)~12月14日(日) 11時~19時 

世田谷文化生活情報センター 生活工房 会期中無休・入場無料

メキシコの人々と自然との結びつきに惹かれたアーティスト・荒木珠奈さんは、現地の植物や天然染料を用いたり、先住民と共同制作を行うなどして作品を制作しています。今回は珠奈作品に加え、世田谷とメキシコの小学生とのワークショップから生まれた作品など、新作を含む27点を展示。また同じくメキシコに惹かれた世田谷ゆかりの画家・利根山光人(1921-94)が収集したメキシコ民芸品など、会場内にメキシコの「生」を再構築します。メキシコ古紙や料理のワークショップなども。メキシコを五感で楽しんでください!(フライヤーより抜粋)。

http://www.setagaya-ac.or.jp/ldc

■宮田ともみ展 ~森の歌 地の球の歌~

2008年12月8日(月)~12月13日(土) 11時~18時30分(最終日5時)

檜画廊 千代田区神田神保町1-17(すずらん通り) http://hinokigarou.jp/web/

「森の奥深く、遊びさまよううちに、ほら 地の球が目を覚ます・・・ DMより」。暖かな色使いで、どこの国でもない不思議な世界を描きだす宮田ともみさん。美しい女性や植物のモチーフからは、静かな幸福感と希望が漂ってきます。自然や宇宙、宗教や国籍、すべてを包み込む大きな母性と、永遠の乙女心を同時に感じられる作品です。

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2008年11月25日 (火)

スイッチ入りました

004 ■だいたい40年もピアノを弾いてこられたのは、もうとっくに自分の意志を越えている。だからエラくも何ともありません。実際、’続けることの苦しみ’から何度も逃げ出そうとしたし、今でも「隙あらば・・」と思っていたりする。怠れない練習は、前世の行いが悪かったから課せられた罰なんじゃないかと思ったり。芸術至上主義なんて、遠い世界のお話です。

■じゃあ、どうにも飽きっぽい私が、どうして音楽だけは続いているのかといえば、一番の理由は’人との出会い’。これしかないです。才能の有無なんて、今となっては二の次。ピアノや作曲の先生、同志やライバル、素敵な演奏家、お客様、友人そして家族。音楽を通しての出会いが無くなった時が、私が音楽から離れる時だろうと思います。それは言い換えれば、’音楽で出来ること’が見つからなくなった時、かな。出会った人を裏切らないこと、それだけが今の私が音楽を続けている理由です。

■というわけで、このところ俄然スイッチが入っています。最近、’これは私の仕事だろう’というものがバーンと見えてしまったんです。そして見えてしまうと、見なかったことには出来ない。私がやらずに誰がやる!と。よせばいいのにピアノに向かってる。最初の一歩が出てしまうと、あとはジョギングのように弾みがついて、いつの間にか走り出している。今回は、ある方の言葉にも背中を押されてしまいました。勇気と自信をもらったというか。■ただ、この仕事はちょっと長丁場になりそうです。下手したらライフワークかも。まだ引き返せるかな?やめとこうかな・・。日々葛藤しながらも、少しづつ準備を始めています。音楽バカです。まあ、どちらにしても長距離ランナーとしての自覚をもって、息切れしないように、この件は追い追い・・と。

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2008年11月24日 (月)

クラムとボン

■我が家には、クラムとボンという2匹のメダカがいるのだけど、「お母さん、一匹いない!」という娘の声に水槽を覗いたら一匹しかいない・・・。体が小さくて、いつも竹炭の下に引きこもってるボンが見当たらないのだ。見ると、ポトスが根を張った金魚鉢の底の方には’ボンの屍(頭なし)’みたいなものが沈んでいる・・・。かわいそうに、このところの寒さが堪えたんたんだね。と、娘がレゴブロックで’ボンの墓’を作り(なぜか十字架)、私がガネーシャの前でお線香を焚き、家族三人で手を合わせる。今年はお線香をあげる回数が多いね、あんなに小さな命でもなくなると寂しいね、2匹で500円って考えれば高かったね、頭はクラムが食べちゃったのかな、仲良かったのにメダカの世界もいろいろあるんだね・・・、なんて, しんみり話しながら夕食前に金魚鉢をのぞくと・・・                                                    

                                          

                                                                           

                                                                         

                                                                            

ボン、いるじゃん bearing

Photo■これが娘が作ったボンの墓。十字架の中に一羽の折り鶴まで・・・。ちょっとメキシコのオフレンダ風?ボンの屍は、ポトスの根っこでした。

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2008年11月23日 (日)

青空が教えてくれるもの

005_4■今日の空は本当に青かった。青空を見上げると、その時の自分の心理状態がよくわかる気がする。今日は「意外とヘコんでないかも?」という感じかな。以前なら、ちょっとしたことをいつまでも引きずって、1か0かの判決を下しがちだったようなことにも、最近は辛抱強さが出たように思う。何より年齢のせいか記憶の持続力が減って、嫌な気持も引きずらなくなった。だから個人的には記憶力の低下はとってもいいことだと思ってる。その代わりメモが欠かせないけれどcoldsweats01。■この数週間、本当に色々な方と話したり、メールをする機会があった。不思議なことに、同じ時間帯に数人の方からメールを頂いたりもした。そして自分のことを見ていてくれる人はちゃんといたんだなあ、ということをあらためて感じて、そのことに一番勇気をもらったように思う(普段は、わりと孤独なもので・・・)。そしてまた来年も、音楽ライフは続くのだった・・・。

009■意外と知られていないのだけど、代々木公園の片隅には1964年の東京オリンピックの際に建てられた選手用の宿泊施設(オランダ選手舎)が残されている。代々木公園が当時、選手村だった名残り。この木造平屋の建物、実は密かに’理想の家’なの。床面積が広くて、窓が多くて、白い壁に木枠の窓のブルーが愛らしくて、右端にはストーブ用の煙突まであって。立ち姿がなんとも気持いい家。 ■考えてみれば、この家は私と同じ年なんだもの(しかも出身地も同じ渋谷で)、気にならないわけがないですsnail

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2008年11月19日 (水)

いちご日和

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■周囲を見渡せば、やっぱり転機を迎えてリニューアルにいそしんでいる人が多い。偶然というよりも、星のめぐり合わせかな?5年目、10年目・・。ちょうど節目になる年を迎えている人が多いせいもある。
■そういう自分も、来年は初レコーディングから10年目。こうして、まだ音楽の傍にいられることは有難いけれど、限りある人生に’永遠’はないことも身にしみてわかっちゃいるので、この夢が覚める時は何をしているのだろう?と。そんなこともぼんやりと考えたりしているうちに、来年のコンサートの話が決まったり・・。私だから出来ることを、少しづつでも続けていられれば、そのうちなんとかなるだろう、か。

■先月、春に向けて娘と一緒にジジの庭にイチゴを植えた。おいしいイチゴが実ってくれるといいな。次郎苗、三郎苗、毎年毎年、たくさんイチゴが実るといいな。

■義母の葬儀や気温の変化の中で、天然酵母のパン種の寿命が尽きてしまったweep。ぬか床のように、小麦と水を継ぎ足して育てていたんだけど、三日に一度のパン焼きがどうにも叶わず・・・。でも、天然酵母が生き物だってことは、この一ヶ月の自足生活(パンだけね)でよくわかったし、また作れるという自信はついたかも。

■しかし酵母が死んだ日に、近所に某有名パン屋が開店。うーん、大きな誘惑・・。でもバゲット1本の値段で小麦1キロが買えて、そこから全粒粉のずっしりパンが10個以上も出来るのよね・・・。もちろん酵母があっての話ですけど・・bearing

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2008年11月18日 (火)

星のいのち、星のゆりかご。 その後

Photo ■コンサートの翌日に義母が危篤となり、そして早くも(ありがたいことに)来年の企画案があり、娘の音楽会があり、パンの酵母を育て・・・ここまでバタバタと過ごしていました。そんな中でもぽっかりと空く時間があって、いま転機にある自分の想いを知人に聞いてもらったり、話しながら整理したり・・・頭の中はフル回転なので、パソコンのキーボードでもいいから指先を動かしていないと落ち着かない、ピアニストの哀しい性ですね・・・。■明日は葬儀。十分なお別れをして’生き切った’義母。今は寂しさを越えた、静かな感謝の気持でいっぱいです。よく死ぬことは、よく生きること。そんなタイトルの本がありましたけど、義母は体を張ってその意味を教えてくれた気がします。

■さて、遅くなりましたがライブ後の主催者アンケート、メールなど、ご来場頂いたお客様からは沢山の声を頂いています。本当にありがとうございます。今後再演の動きもありますので、参考にさせて頂きますね。音楽×星×言葉の一体感。そこから生まれる心地よさ。その先にある想いが、ひとりでも多くの皆様に伝われば幸いです。

■アンケートで印象的だったのは、「無の境地でした。死ぬって、こんな感じ。生まれるってこんな感じ」というお言葉。そうですね。闇の中でピアノを弾いている私自身も、そんなことを感じていました。「透明で水が生まれる音を聴いているような、プラネタリウムに居るのに海の奥底に居るような不思議な感覚だった」というご意見も。アフタートークで音の種明かしをしましたが、今回は水の星=地球、胎内=羊水と、裏テーマには’水’があったのでした。秋田さんの優しい声も、演奏していてとても安心感がありました。

客観的なご意見もありがとうございます。他、ブログや専門サイトでもご紹介頂いてるようです。’星空解説’は財団主催の場合は教育施設としての機能も果たす義務があり、基本的に盛り込まないといけないのでした・・・(って、ここで説明しても仕方ないのですけど)。作品を提供する時の課題でもありますが、逆にそれが’想い’におぼれすぎずに、良い意味での距離感が生まれることになるのかなと。プラネタリウム初の私自身もとても勉強になりました。

■「星のいのち 星のゆりかご」は、みんなでいのちを見つめるBABYinME+サポーターズの企画です。ご興味のある方は是非、お問い合わせください

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2008年11月17日 (月)

もうすぐ師走・・・

Autum1■怒涛の一ヶ月が過ぎようとしています。この間、本当に色々なことがありました。コンサート、七五三、お葬式、来年の企画書作ったり、感情をぶつけたり、話し合ったり、再会したり、共感したり、出来なかったり・・・。ハレトケを、ものすごい歩幅で行ったり来たりしながら「ああ、いまの自分は転機だなあ・・」と、しみじみ感じていました。■こういう状態は滅多にないけれど、間違いなく過去の節目にもあって、そこで初めて自分の気持を知ったり、扉が開いたようにわからなかったことがわかったり、その逆もあったり・・・人生観も含め、ものすごい勢いで内部が変化しているのを感じます。脱皮する蛇って、こういう気分なんだろうなと思いつつ。今回も少しだけ、大人の階段を上ったかもしれません(誰だ、四十にして惑わずって言ったのは・・・)。そして、そう感じる瞬間にはいつも、過去の自分が恥ずかしく思えます。20代の頃に出会った大人たち全てに、あの頃の無知や浅はかさを謝りたいと。もっと素直に聞く耳を持っていればと。■「生きるって大変なことよ。でも止めるわけにはいかないの」。94歳で亡くなった祖母の言葉を、今もときどき思い出します。だからこそ悔いなく生きたい。がんばれ、自分!家族への感謝を忘れずに。

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2008年11月 2日 (日)

金星と三日月と

001 ■病院の帰り、娘と御茶ノ水のニコライ堂に寄る。生まれて初めて、病院で死の際にある人たちを何人も目にして、7歳の彼女も色々と想うことがあっただろう。なんとなく足が向かった。幼児期から縁があったせいもあり、私にとって教会の空間は宗派に関係なくどこか懐かしいけれど、娘が何を感じたかはわからない。

■中からは賛美歌が聞こえ、祭壇の前ではちょうど結婚式が行われていた。蝋燭を頂いて中に入り、娘と二人で供えた。ステンドグラスの影が美しく浮かぶドームを「まるでプラネタリウムみたいだなあ」なんて眺めながら、その場所で義母の命や、色々なことを考えた。そういえば先月は、赤坂の古い神社にオノ・ヨーコの作品を観に行った時にも、娘と結婚式に遭遇した。教会を出ると「わたしは白無垢よりドレスがいい」なんて呟いている。そのまま文房堂に寄ると、すっかりクリスマスの装い。すずらん通りではジャズの生演奏が行われていた。

■家に戻ると窓から三日月と金星が見えた(写真クリックで拡大)。マグリットの絵のような、この季節の夕暮れのシルエットが好きだ。この新宿のビル風景も、いつか懐かしく思い出す時が来るのだろうか。■同じ頃、違う場所で、先日ご一緒したプラネタリウム番組制作の秋田恵美さんも、この三日月と金星を眺めていたらしい。人と人は、星でつながっている。

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