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2010年1月 7日 (木)

センス・オブ・ワンダー

Image8571あっという間にお正月も明け、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
年賀状、そして年賀メールを下さった皆様、
ありがとうございました。

私は来週のコンサートに向けて調整中。
ほんとにこの’調整’という言葉が、

年々身に染みるようになりました
心身共にコンディションを整えること。
実際に楽器に触れる以上に
演奏にとって大切なことになってきました。

非公開のホスピスコンサートでは、
Mother Songs 早春編
を予定しています。

大寒から立春までの、今の季節ならではの、
(寒さの中に春(希望)を感じられる)

そんなプログラムにしたいと思っています。

100年前の日本の童謡や唱歌は、
文部省唱歌として「作者不詳」となっているものも多いですが、
私が選ぶ作品は不思議と、

岡野貞一さんと、草川信さんの作品が多いです。
あとで知りましたが岡野さんはクリスチャン、
草川さんは御兄さんが教会でオルガニストをされていたとか。
どちらの楽曲にも、東洋的な中にも賛美歌の影響があるような気がします。
私はクリスチャンではありませんが、
最初に入った幼稚園が函館のカトリック教会だったので、
賛美歌を始めとする教会音楽は今でもどこか懐かしい感じがします。
私の即興演奏がよく馴染むことも、偶然ではないのでしょう。

あとは岡野貞一&高野辰之さんのゴールデンコンビはもちろん、
野口雨情(七つの子)、北原白秋(ゆりかごの歌)といった、
日本を代表する詩人たちの描く世界の可愛らしさ。

ちいさな命を愛で、自然を尊び共にあること。
まさに、レイチェル・カーソンが晩年に記した
「センス・オブ・ワンダー」そのものです。
それは彼女が言葉にするずっと前から、
私たち日本人(アイヌ民族も)の中にも、脈々と
存在している感覚です。

彼らの歌詞を思い浮かべながら(時に歌いながら)弾いていると、
私もどこかの里山にいて、
春の訪れを待ちわびる小鳥にでもなったような気持ちがします。
その何とも言えない喜びを、
音楽を通して一人でも多くの方と分かち合えたら嬉しいです。

「自然がくりかえすリフレイン~夜の次に朝がきて、
冬が去れば春になるという確かさ~のなかには、
かぎりなくわたしたちをいやしてくれるなにかがあるのです」
(センス・オブ・ワンダーより)

センス・オブ・ワンダー Book センス・オブ・ワンダー

著者:レイチェル・L. カーソン
販売元:新潮社
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