上松知子「夏目漱石 夢十夜」リトグラフ展
スタジオで練習の後、ギャラリー水・土・木で開催中の上松知子さんの「夏目漱石 夢十夜」リトグラフ展へ。
夏目漱石といえば、何となく縁がある。高校生の頃、生まれて初めて買った古本が「こころ」だったし、しかもその本の間に真新しい100円札(500円だったかな?)が挟まっていたのだった。高校2年生の文化祭では、「夢十夜」という16mm映画をみんなで作って音楽を担当した。そしていま、漱石さんはご近所に住んでいる(銅像だけど)。
上松さんの作品は初めてだけど、タロットカードのような独特の色彩&神秘性、絵の世界に吸い込まれそうな静かな力と奥行きがあって、何とも魅力的でした。DM写真では判り辛いですが、細部に渡る技法も凄い。素人目の私でも、わかります。当のご本人は「本当に凄い人は控えめである」という法則を絵に描いたような、ほんわかした方でしたが。
今年は「夢十夜」が書かれて102年目だとか。漱石自身、当時は難解だと言われたこの作品を、100年後には理解されるだろうと予言していたそうです。
明日までなので、ご興味ある方は是非おでかけください!
今日はもうひとつ。上松さんから漱石自身が装丁したという「こころ」の初版本を見せて頂きました。文庫本より若干スリムな(名前忘れた)版型で、とても手の込んだ工芸品(美術品)とも言える本。
一冊の本が何人もの手を渡って、100年近くかかって人を選んで巡ってくる。
いま話題の電子ブックでは、こういうロマンは生まれませんね。
写真もそうだけど、最終的には「紙」に残さないと、
平面文化は廃れてしまうような気がします。
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