ワークショップ考察②
■8月8日~13日■劇場であそぼう Vol.5
プルヌスホールこどもダンスワークショップ
「夏休みだよっ! カラダとあそぼう」
講師・森下真樹
主催・桜美林大学パフォーミングアーツ・インスティテュート
連続6日間、しかもお盆の時期に毎日3時間・・・と、
夏休みのこども相手にしては、
ずいぶん大胆な企画だなあ・・と心配すらしていたのだけど、
そんな心配はどこ吹く風。
今年で5回目になるプルヌスホールの「劇場であそぼう」のスタッフたちは、
確信犯のごとく、このWSをやってのけた。
主催者側のホンキ度がこどもにも伝わって、
21名のこども参加者はひとりも欠けることなく、
最終日には1時間30分の大作「森下真樹と21人のヘンテコども」まで誕生させた。
講師の森下真樹さんは、まるでサーカスの猛獣使いのごとく、こどもたちを’使う’。
その手法は真似っこだったり、音のだるまさんが転んだだったり、
どこか懐かしい’カラダ遊び’の要素がいっぱい。日常の動作もたくさん入ってる。
指先だけのゲーム世代でも、カラダをめいっぱい使ったこのへんな遊びの数々に、
あっという間に魅了される。
それがとにかく面白いから、何だってやる。
自意識の強いうちの子も、いつの間にか楽しげにヘンテコ踊りをやってた。
それも自発的に、まるで魔法にでもかけられたかのように。
こどもたちのココロとカラダが、
どんどん解放されていく様子は見ていて嬉しい (時には悪ノリOKで)。
そして何気ない日常の動作やカラダ遊びに、
ちょっとした音や、音楽がつくことで、どんどんダンスが生まれる。
今回は三味線&ハーモニカ&ドラムという、「わるくないバンド」が、
ライブ演奏で場を盛り上げていた。やっぱり生演奏はいい。悪くない。
おとなの言われたとおりにやるんじゃない、
自分で作り出した動きに音がついた時の感動。
それはもう立派な、創造の瞬間なのだ。
そして劇場という場所が、真剣に遊ぶ場所なんだっていうことも発見できる。
学校とは違うルールで、先生や親とは明らかに違う、ヘンテコで真剣なおとなたち。
そういう世界があることを知っておくだけでも、
このご時世、こどもの日常に風穴を開けてくれたに違いない。
とにかくWSはおとなも一生懸命にやる。
こどもと真剣に向き合って、時には恥をかく。
そういうスタンスの、成功例。
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