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2011年12月の2件の投稿

2011年12月26日 (月)

皆さま、良いお年をお迎えください。

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まったく自覚がありませんが、
激動の2011年もあと一週間となりました。
実は冬至の朝に102歳の祖母が旅立ち、
クリスマスイブは告別式となりました。
そして今日は祖母の誕生日です。
突然の不幸でハガキが間に合いませんが、
新年のご挨拶はご遠慮させて頂きます。

3月のあの日以来、ただ毎日を無事に、
大切な人たちと共に過ごせますように、
祈るように過ごしてきた気がします。
人は結局、謙虚に祈ることしか出来ないと、
身をもって体験した一年でした。
そして天の災いよりも、
謙虚さを忘れた人の災いの方がはるかに恐ろしいということも。

忘れていたわけではありませんが、
余震や原発のこともあり’避難’の文字がどこか頭を離れず、
その後の引越しのお知らせも結局出しそびれてしまいました。
もしこの先、私への郵便が返送されてしまった場合や、
お急ぎの場合は、新しい事務所か自宅の住所をお知らせしますので、
こちらのコメント覧かメールにてお知らせください。
落ち着いたら、一応ハガキを出す予定でおります。
転送期限が切れる、桜の咲く前に・・・。

振り返ってみれば個人的には、実はそれほど悪い年ではありませんでした。
むしろ忘れられないような出来事ばかりの、人生でも節目の一年だったと思います。
素敵な出会いも沢山あったし、うれしい再会も多かったし、
何より本当にやりたかったことが、
少しづつやれている気がします。
あとは何があっても動じずに、
日々自分の役割を果たしていくことが大切。
やるべきことがあることに感謝したいと思います。

来年は1月早々に、恒例のホスピスコンサートをさせて頂きます。
まさに人前での演奏は1年ぶり、早いもので4度目のコンサートです。
コンサートをしなかった1年にも関わらず、
実は現在、別の角度から音楽にどっぷりの生活をしています。
この研究者としての生活も、もうしばらく続きそうです。

はてさて2012年はどんな年になるのでしょう。
100年生きた祖母のように、地球のリズムや、
天体の音楽をきちんと感じ取れる人間になれるよう、
平和と静寂(peace&quiet)を祈りつつ、淡々と生きたいと思います。

日々の暮らしはツイッターでつぶやいています。
時々のぞいてみてくださいね。
@lifeasmusic
2011年12月26日
ササマユウコ


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2011年12月 3日 (土)

ほうほう堂@緑のアルテリオ

Photo

おなじみ身長155cmのダンスデュオ「ほうほう堂」。
最近は劇場を飛び出して、街や駅やエレベーターの中や人の家なんかで踊っていることは、You Tubeでも薄々知ってたけれど、
「近くで踊ります」という知らせを受けて、娘と急遽出かけた。

殺風景な東京郊外新興住宅地の、
ひと昔前だったらとてもコンテンポラリーダンスとは結びつきそうもない場所に、
そのガラス張りの「アルテリオ小劇場」はいつの間にかあって、
こういう場所だからこその非日常に、ちょっと心がワクワクした。

劇場内に入るとすでに美術・浅井裕介氏の、
シュッ、シュっと、小気味よくマスキングテープを引き出してはちぎる音と共に、
彼の手から生まれるジャングルや不思議な生きものたちが客席内にも増殖し続けていた。

おしゃれで可愛くて、どこかユーモラスな「ほうほう堂」。
そのポップな印象に、普段はついつい見逃されがちだけれど、
実は作品(存在)はとてもラジカルで、奔放で、時に攻撃的ですらあって、
彼女たちはメッセージ性にあふれた’闘う芸術家’だと思っている。

増殖する緑の(実際は白なんだけど)ジャングルの中で、
疾走するたくさんの生きものたちに変身して、
舞台と客席のバリアを取り払い、
舞台と舞台裏のバリアも取り払い、
ついでにハーメルンの笛吹きみたいに観客を誘いながら、
いつの間にか劇場からも飛び出して、
とにかく伝えたいことを全部かたちにして、
今なにが大切なのか、自由とは何かを教えてくれる。
清清しさや微笑みと共に、「そうだよねえ」と思わず唸ってしまうような。

だっていま、私たちがいちばん望んでいるのは、
まさに彼女たちみたいに、無邪気な子供や生きものみたいに、
緑の中で走りまわったり、木に登ったり、雨に打たれたりすることなのだから。
その機会を突然奪われてしまったのが、この2011年なのだから。

それにしても、この10年間のテクノロジーの進化は凄い。
照明も音響も映像も、パソコン1台で次々とイマジネーションをかたちにしていく、
その驚くべき軽やかさ。
アナログとデジタルが幸福な出会いを果たした、
まさに次世代型の総合芸術だった。
そして今、アートに何より求められているのが、失われた自然の模倣(ミメーシス)。

川崎市アートセンター 小劇場アルテリオ、今後のラインナップにも注目したい。

振付・出演:ほうほう堂(新鋪美佳+福留麻里)
美術:淺井裕介
映像:須藤崇規

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