2018年3月29日 (木)

協働実験プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」

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 雪の降る3月21日(春分の日)。第2回境界リサーチ「舞踏・サウンドスケープ・演劇の視点から」(テーマ「手」)を実施しました。ひとりの欠席者もなく、北は弘前から南は熊本まで、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。考察レポートはまた後日、芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト等で掲載します。

当日、撮影協力に入ってくださった映画『LISTEN リッスン』の牧原依里監督からさっそく素敵な写真や動画が送られてきました。以下の専用ページよりご覧いただけます!

協働メンバー:雫境(聾・舞踏家)×ササマユウコ(聴・音楽家)×米内山陽子(CODA・劇作家、舞台手話通訳)
FB http://www.facebook.com/Deaf.Coda.Hearing/

主催:芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト
助成:アートミーツケア学会青空委員会

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2018年3月11日 (日)

3.11の記憶

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 まだ小さかった娘と二人、いつでも逃げられるようにマンションの寒い廊下にヨガマットを敷いて静かなインストだけが流される小さなラジオを傍らに、連絡のつかなくなった夫の帰りを待ちながら途方に暮れていた。スマホもSNSも無縁の生活だった。

 津波の映像をテレビで見たのは夫が食料を手に戻った夜になってから。ただ画面を眺めている状況がいたたまれずラジオに切り替えると、坂本九の『見上げてごらん夜の星を』が流れてきた。今でもこの曲をきくと、ベランダから眺めた新宿の夜空を思い出す。
テレビの中に映し出されていた光景は現実のものなのだろうかと、余震の中で受け止めきれずにいた。
 原発事故は2日後、食べ物をもとめて足を伸ばした夏目坂から見た銀色に光る空と、大久保通りを通り抜ける爆風のような直線的な異様な風で、報道よりも先に本能的に察知した。それからしばらくの間、夕方の空は錆びた鉄色をした不思議なかたちの雲がたくさん浮いていたし、マンションの屋上には人工的な黄色をした結晶がいくつも落ちていた。タルコフスキーの『サクリファイス』の世界に放り込まれた気分だった。
 あの日から私の人生も音楽も出会う人たちも環境も思考も大きく変わった。運命とはこういう経緯を言うのかなと、今は思う。むしろ核心に近づいたのかもしれない。人生後半の分岐点となった日。
□2011年以降のササマユウコの活動です。

・芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト  http://coconnect.jimdo.com/

・協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」
◎ワークショップやレクチャー等、お気軽にメールにてお問合せください。
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2018年2月18日 (日)

満席です【春分の日開催】第2回リサーチ活動「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」

【こちらは満席です】昨年11月19日に引き続き、協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語非言語対話の可能性」の第2回リサーチ活動を開催します。

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聾者・聴者が共に楽しめるように、手話通訳、筆談、非言語コミュニケーションを交えて進めていきます。
第2回境界リサーチ活動「カラダ┃音┃コトバ〜舞踏・サウンドスケープ・演劇の視点から」です。
 第1回「コトバ|音|カラダ~言葉のない身体WSとおしゃべり」の実施を踏まえて、今回はより大きな会場で「表現」に向き合い、特に「手」をテーマにしたワークを中心に進めてみたいと思います。
内容は、進行役それぞれの専門領域(舞踏・サウンドスケープ・演劇)を軸にした3種のワークと、その境界に生まれたひとつのワークを参加者の皆さんと一緒に実験してみます。
聾と聴、音声言語と手話、言語と非言語、カラダ|音|コトバの間に生まれる境界を身体を使って楽しく体験してみましょう。

【対象】:聾/聴の方、分野、プロ・アマ問わず表現活動に関わっている方、聴覚障害者支援を含む福祉・学校関係の方、手話勉強中の方など、どなたでもご参加頂けます。第1回に参加されていなくても参加可。

進行役:雫境|聾・movement・舞踏
    ササマユウコ|聴・soundscape・音楽
    米内山陽子|CODA・signlanguage・演劇

定員:20名程度 【定員になりしだい締切ります】
参加費:1500円 (当日清算)

2月16日午前10時から
■お申込み先:tegami.connect@gmail.com
①件名「春分WS」②お名前 ③緊急連絡先 ④簡単な応募動機
を明記の上、メールにてお送りください。
※当日は動きやすい服装、筆談用具をご持参ください。

●プロジェクト専用Facebookページ
http://www.facebook.com/Deaf.Coda.Hearing/

助成:アートミーツケア学会青空委員会
協力:牧原依里
主催・お問合せ先 芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト
http://coconnect.jimdo.com/

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2018年1月24日 (水)

(記録)即興カフェVol.3@HADEN BOOKS『音と言葉のある風景』笙・ストリングラフィ・ピアノ・言葉

即興カフェVol.3『音と言葉のある風景』

2018年1月20日(土・二十日正月) 実施
音を編む人:石川高|笙・古代歌謡
鈴木モモ|ストリングラフィ
ササマユウコ|アップライトピアノ
言葉を編む人:國崎晋(Sound&Recording編集人)

会場:南青山 音と言葉HADEN BOOKS
協力:浦畠晶子

「即興カフェ」はサウンドウケープの哲学から新しいオンガクのかたちを実験する音楽家たちのプロジェクトです。不定期開催中。

◎当日(2時間)のダイジェスト版(約6分)はこちらからご覧いただけます。
http://www.facebook.com/improcafe/

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2018年1月21日 (日)

【満員御礼】即興カフェ3「音と言葉のある風景~What's is Music?」

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2018年1月20日(土・二十日正月・大寒)。青山にある素敵なブックカフェHADEN BOOKSにて開催された『即興カフェVol.3 音と言葉のある風景』。当日偶然にお立ち寄り頂いた方も含め、定員を越えるお客様と共に楽しく終了いたしました。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
 今回は『音と言葉』をテーマに、演奏者たちがあらかじめ提出した言葉をおみくじにした「コトバ譜」を使いながら、言葉との偶然の出会いと即興セッションを試みたり、古代歌謡の歌詞を現代語に置き換えて言葉の時空を越えたり、言葉と音についての談義をしたり、さまざまな実験と対話を繰り広げながら、通常のコンサートとは一味違う「音楽の時間」をお楽しみ頂きました。(写真はリハ風景)

 言葉の枠に音を閉じ込め、あるいは言葉から解き放たれたりする中で、内側から出てくる音や共演者(他者のオト)との関係性の変化が参加者の皆さまと共に実感できたのが興味深かったです。結局最後は「音楽に言葉はいらないのでは?」という「本日の結論」で参加者一同が納得したかたちとなりましたが、言葉によって「しばられる」ことで反対に生まれるクリエイティビティも発見できたことは興味深かったです。
 「ロゴスに囚われるな」とは、哲学音楽論を展開する弘前大学今田研究室でも合言葉のように言われていましたが、2011年以降、自らの音楽の拠り所として言葉(ロゴス)を探求していくうちに、いつの間にか「根源」を忘れつつあったかもしれないと、個人的には初心に戻るような時間となりました。またアップライトピアノをひとつの「音の箱」と捉え直し、平均律を脱構築するような試みもしてみました。現代音楽のプリペアドピアノとは違いますが、鍵盤だけでなく楽器全体を「音具」とみることで、アップライトの可能性は一気に広がる気がします。アナログでどこか滑稽でもあり愛らしくもある機構の仕組みも含め、最近は近代化の工業製品と楽器の間に存在するようなアップライトピアノへの興味が尽きません。
(写真はストリングラフィの糸を括りつけたところ)。

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坂本龍一氏の新作『Async』を始め、いまや世界的な笙奏者となった石川高さんとは、実は15年前にCD『月の栞』(ササマユウコ・坂田梁山・石川高)でご一緒しています。その後は2008年に新宿区のプラネタリウムにて、斉藤鉄平さん作の波紋音とピアノの共演なので、今回は実に10年ぶりの再会となりましたが、時の流れを感じることはありませんでした。そして今回のもうひとりのゲスト『Sound&Recording』編集人の國崎晋さんは、実は石川さんと同じ大学の哲学科ご出身。(かくいう私も同じ大学の教育学科の出身です・・)。同じ時期に狭い四ツ谷のキャンパスに通いながら一度もお目にかかったことがなく、こうして卒業後に音楽の糸で巡り合った不思議な関係なのでした。今回、空間に張り巡らされた鈴木モモさんのストリングラフィが、細くつながる時間の糸を象徴しているようでした。
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受付をお手伝いして下さった浦畠晶子さんも音楽家・ピアニストで、こちらも実は20年来の劇場仲間です。
音楽によってつながる人の縁。それが糸のように編んでいく音の風景が、今回のいちばんのサウンドスケープだったかもしれません。会場の皆さんもとても暖かい雰囲気で、即興の緊張感はありましたが果敢なチャレンジも出来たかなと思います。ご協力頂いたHADEN BOOKS林下さまも、ありがとうございました。

◎サウンドスケープの哲学から新しいオンガクのかたちを実験する音楽家たちのプロジェクト「即興カフェ」は不定期で開催しています。
次回告知はFBの専用ページ をフォローしてくださいね。http://www.facebook.com/improcafe/

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2017年11月28日 (火)

協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」第1回リサーチ「コトバ|音|カラダ」を開催しました。

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去る11月19日に協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」第1回境界リサーチ「コトバ|音|カラダ」を開催しました。日本語、日本手話、英語、アメリカ手話、ボディランゲージ、絵等が飛び交う異言語・異文化交流の場となりました。

場所:アーツ千代田3331 
メンバー: 
雫境|舞踏家・movement・聾
ササマユウコ|音楽家・soundscape・聴
米内山陽子|劇作家/舞台手話通訳・signlanguae・CODA

●当日の様子はこちらです→
考察につきましては3月21日の第2回活動、メンバー間の意見交換を重ねて、来年コネクト通信や学会誌等でレポートしたいと思います。

「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」 Facebook専用ページ
助成:
アートミーツケア学会青空委員会
主催:芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト

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2017年11月 1日 (水)

協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」FB専用ページができました

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協働プロジェクト
「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」

Facebook専用ページ@Deaf.Coda.Hearing
https://www.facebook.com/deaf.coda.hearing/

人と人を分けるのは1本の線ではなく、グラデーション状の帯ではないか?
「境界」とは何かをメンバーそれぞれの世界を行き来しながら考える協働プロジェクトです。(助成:アートミーツケア学会青空委員会)

【主要メンバー】
雫境・舞踏家|聾・Movement・身体 
ササマユウコ・音楽家|聴・Soundscape・音
米内山陽子・劇作家、舞台手話通訳|CODA・SignLanguage・言葉

【満席です】
第1回境界リサーチ 「コトバ|音|カラダ」のご案内
言葉を使わない身体ワークショップとトークセッション(手話通訳、筆談有)をおこないます。

日時:2017年11月19日(日)14時~16時30分
場所:アーツ千代田3331(101) 参加費無料
アートミーツケア学会員と聾者優先ですが、その限りではありません。
メール:tegami.connect@gmail.com
件名「11/19WS参加希望」 ①お名前②緊急連絡先③応募動機

主催:芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト  (代表:ササマユウコ)

・・・・・・こちらもご参加ください!・・・・・・・・・・・・・

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●関連企画
シネマ哲学カフェ+『LISTEN リッスン』上映会

11月24日(金)上智大学図書館9階 18時より

主催:上智大学グローバル・コンサーン研究所

メンバー(雫境)と牧原依里監督のトークあり。
協力:芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト(ササマユウコ)
手話通訳:米内山陽子    ※詳細はサイトをご参照ください。

 

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2017年9月 6日 (水)

「即興カフェ・番外編」 トゥバ民謡の音宇宙

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【今年も急遽決定】
秋の森でお茶会します!

◎即興カフェ・番外編
 \教えて!トドリキさん/
 「トゥバ民謡の音宇宙」

お茶する人
等々力政彦(トゥバ音楽演奏家)×鈴木モモ(ストリングラフィ奏者)×ササマユウコ(音楽家)

日時:2017年10月6日(金・満月) 13時30分~15時30分
料金:2000円(定員20名|要予約 improcafe.yoyaku*gamil.com *⇒@に)

◎詳細はFBの専用イベントページにて随時お知らせいたします。

主催:即興カフェ
(サウンドスケープの哲学から「新しいオンガクのかたち」を実験する即興演奏家のプロジェクトです)。

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2017年8月18日 (金)

INSIDE/OUTSIDE コラム『音の記憶』

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毎月11日更新。
 ホームページのコラムINSIDE/OUTSIDE 
  第5回『音の記憶』
 「沈黙の音~Sound of Silence」です。

 

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執筆:ササマユウコ

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2017年7月11日 (火)

コラム『INSIDE/OUTSIDE 音の記憶』更新しました。

毎月11日に更新されるササマユウコのコラム『Inside/Outside』。音の記憶④「蓮の花のひらく音」を更新しました。(2017年7月11日)

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