2011年11月23日 (水)

弘前にて

111122_080903

研究生をしている弘前大の今田匡彦研究室に。
マリーシェーファーの資料や、サウンドエデュケーション(音のワークショップ)の考察。

弘前は初めてだったけど、ちっともそんな感じがしなかったのは、
函館の記憶ともどこか重なるものがあったからかもしれない。
基本的に、自分は北の人間だと思う。

研究テーマについては専門的になるので、ここでは省きますが、
そんなこんなで今年、自然なかたちで東北とつながった。
来年もここから始まるのだ。いろいろ。

まさに「世界の調律」に出会った10年前から、
まるで約束されていたような不思議な縁を感じた二日間だった。
研究の資料は山積みだけど、こうなったら、やるしかないでしょう。
うん、やる。
それは後に続く世代のためなんだと、
今田先生の授業を見ていて凄くシンパシーを感じた。
同じエリアの文化を吸収した同世代の存在は大きい。
本当に、この先生でよかった。

時代や経済のせいにして絶やすには惜しい文化の灯がある。
バブル期に受けた文化の恩恵を、
時代に沿うかたちに変えながら、やっぱり今の若い人たちにも継承しないといけない。
芸術は、間違いなく人生を豊かにしてくれるから。

111122_080704

そして帰ってきてから気づいたのだけど、
私は数年前にすでに弘前に出会っていたのだった。
神楽坂の近くにある青森物産館で。
どこかアイヌ文様にも似た弘前こぎん研究所の文様が妙に好きで、ストラップを擦り切れるまで使ってた。
まるでお守りみたいにね。
また買って帰ってきた。

111122_080321

お城を見たりする時間は無かったけど、
街のモールに子供たちの小さな足型があって、子供が大切にされてる優しい街だと感じた。
木製の看板たちは、まるでヨーロッパのよう。
戦火を逃れた旧い街なので、懐かしい同潤会アパート風の建物もたくさん残っている。
城下町だけど、教会と洋館の多い街。
ついでに珈琲の街。

縁の深い街となりそうです。

日々のつぶやきはツイッターで
@lifeasmusic

| | コメント (0)

2011年8月18日 (木)

ワークショップ考察③

■8月7日~16日■光に気づく照明デザインワークショップ
~THE AWARENESS OF LIGHT 2011~
講師・松本直み’shoko'
主催・桜美林大学フォーミングアーツ・インスティテュート

こちらは子供向けではなく、プルヌスホールでの桜美林大学生向け。
WSの達人、照明デザイナーshokoさんの’教育’の現場を見学させて頂く。
対象年齢が上がり、参加者がアマチュアではなくプロ志望者の場合、
WSには、’手段’から一歩進んだ’目的’が生じる。
それはもう’教育’の現場。ただし、いわゆる学校教育とは違う。
現場教育、いや、師匠と弟子による真剣勝負の道場である。
当然、師匠の力量がWSの行く末を決める。

WSの師匠として、いわゆる’たたき上げ世代’は無敵だ。
学校ではなくプロの現場で長年培った知識や経験値、
アナログ機材で鍛えあげた’手仕事の感覚’、
パソコンがなくても闘えるという’人間力’。
すでに教えるべき独自のメソッドが確立されている。

しかし師匠は、そのメソッドを惜しげもなく学生に与えるということはしない。
ただ自分の知識や経験を与えるだけでは、
先生と生徒という’上下関係’に基づいた学校教育となんら変わりないからだ。

だから、学生たちに「自分で考え、失敗する経験」も提供する。
そう、実はここでも、こどもWSと同様に’距離感’が大切。
時には反論も受け入れる。学生の意見やアイデアも、
その先に、たとえ失敗が見えていようとも尊重する。
それは’忍耐’のようにも思えるし、新しい感覚を楽しんでいる、
ベテランならではの’強かさ=余裕’のようにも見える。まさに、プロの仕事場。
あとはPC打ち込みではなく、手で仕事をさせるという姿勢。
これは音響にも同じことが言えるのだけど、
デジタルネイティブ世代だからこそ、まずは手で操作してカラダ感覚を養うことが、
結果的に、クリエイティブな打ち込み作業への近道でもあるからだ。
単なる数字のオペレートからは、何の創造性も生まれない。
その仕事の’本来の醍醐味’を知ることなく終わってしまう。

ひとつ興味深かったのは、学生たちのプレゼンテーション。
面白いアイデアをもった学生が、必ずしもよいプレゼンをするとは限らず、
また拙いプレゼンの中にも、光るアイデアを持った学生もいるということ。
それを、いちいち丁寧に掬い上げるかといえば、プロの現場はそこまで甘くなく、
退屈ならば、ばっさりやられる。
でもそれでいいんだと思う。
こんなにいいアイデアなのに、なぜ伝わらないのか。気に入ってもらえないのか。
そこを真剣に考えることが、何よりもWSで学ぶこと。
今回は照明デザインだったけど、
結局は、その仕事を通してコミュニケーションを学ぶ場に他ならないのだから。

舞台照明家 松本直み SHOKOさん

| | コメント (0)

ワークショップ考察②

Photo

■8月8日~13日■劇場であそぼう Vol.5
プルヌスホールこどもダンスワークショップ
「夏休みだよっ! カラダとあそぼう」

講師・森下真樹
主催・桜美林大学パフォーミングアーツ・インスティテュート

連続6日間、しかもお盆の時期に毎日3時間・・・と、
夏休みのこども相手にしては、
ずいぶん大胆な企画だなあ・・と心配すらしていたのだけど、
そんな心配はどこ吹く風。
今年で5回目になるプルヌスホールの「劇場であそぼう」のスタッフたちは、
確信犯のごとく、このWSをやってのけた。
主催者側のホンキ度がこどもにも伝わって、
21名のこども参加者はひとりも欠けることなく、
最終日には1時間30分の大作「森下真樹と21人のヘンテコども」まで誕生させた。

講師の森下真樹さんは、まるでサーカスの猛獣使いのごとく、こどもたちを’使う’。
その手法は真似っこだったり、音のだるまさんが転んだだったり、
どこか懐かしい’カラダ遊び’の要素がいっぱい。日常の動作もたくさん入ってる。
指先だけのゲーム世代でも、カラダをめいっぱい使ったこのへんな遊びの数々に、
あっという間に魅了される。
それがとにかく面白いから、何だってやる。
自意識の強いうちの子も、いつの間にか楽しげにヘンテコ踊りをやってた。
それも自発的に、まるで魔法にでもかけられたかのように。
こどもたちのココロとカラダが、
どんどん解放されていく様子は見ていて嬉しい (時には悪ノリOKで)。

そして何気ない日常の動作やカラダ遊びに、
ちょっとした音や、音楽がつくことで、どんどんダンスが生まれる。
今回は三味線&ハーモニカ&ドラムという、「わるくないバンド」が、
ライブ演奏で場を盛り上げていた。やっぱり生演奏はいい。悪くない。
おとなの言われたとおりにやるんじゃない、
自分で作り出した動きに音がついた時の感動。
それはもう立派な、創造の瞬間なのだ。

そして劇場という場所が、真剣に遊ぶ場所なんだっていうことも発見できる。
学校とは違うルールで、先生や親とは明らかに違う、ヘンテコで真剣なおとなたち。
そういう世界があることを知っておくだけでも、
このご時世、こどもの日常に風穴を開けてくれたに違いない。

とにかくWSはおとなも一生懸命にやる。
こどもと真剣に向き合って、時には恥をかく。
そういうスタンスの、成功例。

森下真樹さんサイト
プルヌスホールのブログ

| | コメント (0)

ワークショップ考察①

Image1891

■6月18日■メディア4Youth 連続ワークショップ
「ばらばらだけど、つながってる」
講師・柏木陽(演出家) 吉野さつき(アートマネージャー)
主催・津田塾大学ソーシャル・メディア・センター
共催・サバイバルネット・ライフ ダルク女性ハウス out of frame

家庭や家族、さまざまな事情からココロやカラダに傷を負ってしまったこどもたちとの
とてもデリケートなWS・・ということで、
少し緊張気味にこどもたちを出迎えたが、会場に一行が到着すると空気は一変。
幼児から小学校高学年までのこどもたちは、
一見すると全く普通の子どもたちに見えた。

しかも、WSが食事(パーティ形式)から始まる。
これが、なんだかとてもいい。
ちょっと遠い親戚同士が集まったような、不思議な親近感に包まれている。
おいしい手作りのお惣菜やこどもたちの大好物。
「一緒に食べる」という行為は、人と人との距離をあっという間に近くする。
初めての参加でナーバスになっていた子も、
みんなで一緒に食べて、しゃべって、走りまわっているうちに、どんどん和む。

そして一通り食べ終わると、
こどもとおとな混合のグループに分かれて、いよいよカメラをもって大学構内を走り回る。
そう。とにかく、こどもは興味の赴くままに’走る’のだ。
おとなはついていくのに必死で、
1時間走りっぱなしの撮影タイムは、
しまいにはどちらが引率者かわからない状態だった。

撮影が終わると写真をパソコンに取り込んで、
そこからさらに3枚選んで話を作り、感想をもらうあたりから、
どんどん’メディア・コミュニケーション’が生まれてくる。
こどもたちも、食べて写してという時間を通して、
こちらにココロを許してくれるのがわかる。

柏木さんと吉野さん、そして坂上さんや福田さんの、
参加者との距離のとり方が絶妙だった。
’おっちゃん’こと柏木さんのWSは噂には聞いていたが、
真剣なんだか、ふざけてるのか、なんだかわからないそのスタンスが、
ムードメイカーでもあり、こどもたちのお父さん的役割もこなしていた。
あとのおとなたちも、とにかくそばにいて、でしゃばらずに見守る。
そういう姿勢だったように思う。
こどもたちは、目の前にいる大人たちに守られている安心感の中、自由に羽を伸ばす。
本来ならば家庭で学ぶその’信頼関係’を体験することが、
このWSでは何より大事なのだ。

今回のメディアはあくまでも手段であって、
よい作品を作ることが最終的な目的ではないのだということを、
スタッフが共通認識として持っている。
’愛’という言葉が真っ先に浮かんでくる、特別なWSだった。

津田塾大学ソーシャルメディアセンター
コーディネーター 吉野さつきさんのブログ

| | コメント (0)

2011年1月29日 (土)

ご参加ありがとうございました!

Photo 本日は寒い中、市ヶ谷・燕STUDIO(写真)でのカラコロラボvol.1にご参加頂きましてありがとうございました。
予定を超えての、たっぷり2時間半。
ここから何かひとつでも、皆さんに持って帰って頂けたら幸いです。

カラコロラボはこれからも、
東洋と西洋の考え方をミックスしながら、
そしてあれこれ、試行錯誤を繰り返しながら、
カラダとココロについて真面目に考えていきたいと思っています。お気づきの点、リクエスト、お悩みなど、何でも結構です。
いつでもお気軽にメールをください。今後の参考とさせて頂きます!

自分の意志で呼吸する。
重力を意識して歩く。
そこから不思議と、積極的に行動するココロも生まれてきます。

来週は立春。
カラダとココロをゆっくり目覚めさせながら、元気に春にむかっていきましょう。

それではまた、お会いする日まで。
どうもありがとうございました!

ササマユウコ×キム・ミヤ

※カラコロラボでは、ミュージシャン、ダンサー、デスクワーカー、学生など、対象者に合わせたプログラム構成も可能です。また参加者&場所をご用意いただければ、出張もいたします。
どうぞお気軽にお問合せください!

| | コメント (0)

2011年1月28日 (金)

KaraKoroLabo(カラコロラボ)ワークショップのお知らせ

101129_101405_2Photo

※明日開催です。
ご予約された方は、1時半にスタジオに集合してください!


2011年1月29日(土)13時半より約2時間。
舞台で共演中のササマユウコ(音楽家)×キム・ミヤ(ダンサー)による、カラダとココロのワークショップを開催します。

アーティストが日頃、何よりも真剣に向き合っているココロとカラダ。そのセルフケア方法をやさしくアレンジして、ゆっくり静かに自分のココロとカラダに向き合う時間を提案します。

ヨガやダンスストレッチ、呼吸法や瞑想法など、五感を研ぎ澄ませてみると、普段では気づかなかった心と体の声が聴こえてきます。
場所は、都会の隠れ家のような市ヶ谷にある
木造一軒家
無垢の木の香りが気持ちよい空間です。

ヨガやダンスをやったことのない方でも大丈夫。
日常から少しだけ自分を切り離して、
静かな時を過してみたい方、カラダやココロの仕組みを感じてみたい方、一般向けの内容です。

もちろん、ピアノをはじめとする楽器を演奏する方、
ダンスをやられている方にもおすすめします。
自分のココロとカラダ、大切に付き合っていきましょう。



詳細はこちら→  
皆様のご参加、お待ちしています!27日現在、あと1~2名様可能です。

| | トラックバック (1)

2010年10月14日 (木)

11月から

Neko夕暮れ時に通りかかった窓辺。
「これぞ猫!」なシルエットに思わずシャッターを切りました。
部屋の奥では、台所に向かったご主人様の背中が。
夕ご飯待ってるのかにゃあ。

今日はご近所のキムミヤちゃんがうちに来て、
ワークショップの打ち合わせ。
ダンサー×ミュージシャンならではの、
体や心にまつわるセルフケア方法を、皆さんに伝授できたらと、
いまその準備を進めているところです。
こちらは来年明けからかな。

11月からは、すぎなみママコラボの会主催で
ヨガと音楽の要素を取り入れた心静かなひとときを、
育児中のママたちと一緒に分かち合いたいと思っています。
こちらの詳細は、また
来週にでも。

| | コメント (0)