2009年7月13日 (月)

赤シソ酢ジュースと真珠とドングリ

Image5691■というわけで、これが夏を乗り切る赤シソ酢ジュースです。
(作り方は簡単)
①赤シソの葉(売ってる一束全部)を摘んで洗う。
②鍋に2リットルの水を入れ沸かし、葉を入れる。
③葉から赤い色素が抜けて、緑になるまで煮る(3~4分)。
④煮汁を漉す。
⑤漉した液に、りんご酢2カップ、キビ糖400グラムくらいを入れる。
⑥再び火にかけて、30分煮詰める。
⑧冷めたら5倍くらいに薄めて飲む(サイダーで輪っても可)。
酢を入れて煮詰める時はホーローかステンレス鍋で。
保存は煮汁で洗ったか、乾いたガラス瓶で。

昨日は投票のあと、ARTKITCHEN703さんでデザイン緊急会議。
その後、勝どきから銀座まで歩きました。
隅田川や東京湾、水のある町は新宿よりも空気がきれい。
アスファルトの照り返しは暑いですけど、
下町ならではのお店を眺めながら歩くのは楽しい。
久しぶりに日曜日の銀座に着いたら、人がいっぱいgawk
そうかあ、夏のSALEだもんね、と。
結局、子どものものだけ買って、
CD屋さんに入って、その商品数の多さに溜息をついて・・・。
さっさと退散しましたcoldsweats01

Image5701■銀座・ミキモトの前では真珠玉のような風鈴が涼しげです。
前回のCD「Peace and Quiet」では、
実はミキモト名誉会長宅&ホールのピアノ(スタインウェイ・フルコン)を弾かせて頂いてます。
会長ご自身は少女時代はピアニスト、その後ピアニストの筋力トレーナーもされていて、最近は関連本も出版されているようです。
’ピアノを弾く’という行為を科学的に分析された、国内では先駆け的な方なんです。私は直接ご指導を受けたことはありませんが・・。                     

                                                      

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■先週に引き続き、キノコ探しに出かけた小鳥隊長&クロマニヨン。
今回は撃沈だったようす・・。
二葉の出たドングリがいっぱい落ちていたそうで、ひとつ持ち帰って植木鉢に植えていました。
これからどうしようか・・できればどこかの森に戻してあげたいけど。
                                   

                              

                            

                                                         
                               

正しいピアノ奏法―美しい音と優れたテクニックをつくる 脳・骨格・筋肉の科学的研究による革新的メソッド Book 正しいピアノ奏法―美しい音と優れたテクニックをつくる 脳・骨格・筋肉の科学的研究による革新的メソッド

著者:御木本 澄子
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御木本澄子 幸せの旋律 ―真珠とピアノに翔けた女性 Book 御木本澄子 幸せの旋律 ―真珠とピアノに翔けた女性

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2009年6月23日 (火)

ごきげんな裏階段 原画展

ごきげんな裏階段 (シリーズ本のチカラ) Book ごきげんな裏階段 (シリーズ本のチカラ)

著者:佐藤 多佳子
販売元:日本標準
Amazon.co.jpで詳細を確認する

原画展のお知らせ
6月23日~6月28日(日)13時~19時(最終日16時)
場所・
Gellery  花影抄(文京区・根津)
http://www.hanakagesho.com/


■もう6年も前になりますが(驚)。
CD「月の栞」で素敵な木版画ジャケットを制作して頂いた
小平彩見さんから、
先日これまた素敵な本が届きました!
一昨年に映画化された「しゃべれども しゃべれども」の原作等で知られる
佐藤多佳子さんの児童文学(復刻版)の挿画を手がけられたそうです。
どこか懐かしい雰囲気の、赤い色が印象的な表紙。
荒唐無稽なんだけど、とってもリアルにイメージが沸いてくる、
ちょっと不思議で、ワクワクする三編の物語です。

■そんな彩見さんも今秋には二児のママになる予定。
銀座のCD店で「空ノ耳」を見つけて下さって、
娘を出産したばかりの私に突然メールを下さった衝(笑)撃の出会いから、
ずいぶん月日が経ちました。
あのメールがなかったら、私はそのまま育児に専念してたかも・・(笑)。
丁寧に時間をかけたものは色褪せずに残っていくと、
今しみじみ感じています。
作品は人を、人は作品を導いてくれるのでした。

                                                              ■こちらはモノトーンで表現された月の世界。音の共演は坂田梁山さん(尺八)、石川高さん(笙・竿 う)■

月の栞 Music 月の栞

アーティスト:ササマユウコ
販売元:インディペンデントレーベル
発売日:2003/09/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2009年6月 7日 (日)

聖☆おにいさん

聖☆おにいさん 1 (モーニングKC)
カトリック系の学校でいちばん熱心に受けた授業が「仏教入門」だった私にとって、
この「聖☆おにいさん」。
ゆるーい感じで、久しぶりに’ツボ’にはまってしまいました。
ちょうど瀬戸内寂聴さんの「釈迦と女とこの世の苦」を読んだとこなので、

特に釈迦(ブッダ)がぐっと身近(リアル)な存在に。

聖人のテレビは地デジ非対応の17インチだし(うちは15インチだけど^^;)、
人生ゲームでは最後まで財も家族も持たず一人だし・・・。
って、そういう細かいギャグも含めて、全体の空気感が好きです。
大きな’愛’を感じる。
ただし、国によっては(いろんな意味で)物議を醸し出しそうな内容・・。

このくらいざっくりした宗教観ならば、悲惨な戦争も起きないのにネ。

ついでに、ひろさちや氏の「まんだらのこころ」も読みました。
仏教とキリスト教に触れた簡単な本を参考書にしながら読むと、
面白さ倍増だと思います。
予備知識なくても面白いとは思いますが。

ヨガを始め、インド・マイブームも続いてます。
ヒンドゥー教も興味がつきませんし、
陽気が暖かくなると、体内のインド度が自然に上がるのは確か。

9月21日には、山梨の森の中で開催される
「生きものの音」in白州に出演します。
インド(シタール、タブラ)、トゥバ(フーメイ、イギル等)、
アフリカ(ムビラ)、北米インディオ(インディアンフルート)音楽の
第一線で活躍されている皆さんとの共演。

どんな感じになるんだろう・・まさに音の曼荼羅です。
8月のリハが楽しみ♪
この詳細は後日ご報告しますね。

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2009年4月 1日 (水)

2冊の間にある お母さんの時間

Image3411_3ここ連日、夜10時頃になると市ヶ谷の防衛省上空にヘリコプターが飛び始め、騒がしくなります。ニュースによれば’迎撃ミサイル’が配備されたとのことですが、国はこっそりやるんですね、こういう大事なことほど・・。テレビをつけると戦艦やミサイルの物騒な映像が流れています。でも、今ひとつピンと来ない・・・・。それが今の私です

■私の手元に二冊の古い雑誌があります。上は昭和6年発行の婦人倶楽部の付録。そして下が、戦後焼け野原の銀座から産声を上げた昭和23年発行の暮らしの手帖創刊号。以前、浦安のギャラリー・どんぐりころころさんに前田一郎さんの硝子を観にいった際に、たまたま近所で蔵を整理している旧家があって「好きな本持っていって!」と。その時は記事が面白そうだと、発行年も見ずにこの二冊を手にしましたが、実はそこには哀しい時間の流れがあったことに後で気づいて、愕然としました。

■それは、太平洋戦争。昭和6年(1931年)といえば戦争が開始される10年前。今と同じように世界恐慌の影響で日本は不景気だったのです。それでも婦人倶楽部付録の中では「黒豆コーヒー」や「手作りキャラメル」「トマトソース」の作り方などが紹介されていて、そこには今と変わらない(インスタントがある今よりも豊かな)食卓の光景が浮かびます。でも、国の外では満州事変が起き、戦争への扉は開いていたんですね。。そして本格的な戦争を迎えると雑誌の中身はこんな風に。たった10年で!同じ国の雑誌とは思えません。■たとえば自分のこの10年間(あっという間)を振り返ると、’市民が知らぬ間’の国の流れの早さに恐ろしくなります。黒豆コーヒーを作っていたお母さんたちが、10年後に食べるものすら無くなる戦争に突入するなんて想像していたでしょうか?Image3401_2

■そして、戦後に発行された暮らしの手帖。目次には「可愛い小もの入れ」「ブラジア(ブラジャー)パッドの作り方」「自分で作れるアクセサリイ」など、また平和な暮らしが戻りつつある庶民の生活が見えてきます。でも、そういう記事の間にも'戦争’の文字がまだ消えていません。随筆の中には「戦争が済んだ。軍服をぬぐんだ、一日も早く」「戦争の時は、私の家にも、私共の仕事場にもさかんに火が降った」など辛く生々しい記憶があります。

■怖いのは、戦争の始まりは「実感としてわかりにくい」ということ。戦時中でも、本当のことは何も知らされていなかった、と書かれています。キャラメルもコーヒーも、いつの間にか代用食になっている。そして大切な子供たちを、戦争の世の中に送りだしてしまうことのないように。今、ひしひしと母親の責任を感じます。

■私の祖母は戦後、農村のお母さんたちにもっと本を読む機会をと、「母親文庫」という活動をしていました。東京の出版社にかけあって募金や作家の講演会を企画したり、戦後を奔走したようです。当時、どこかの週刊誌が「戦後の母は強くなったものだ」とどこか意地悪な視線で、駅で作家を出迎える祖母達の姿を写したグラビア記事を掲載していました。祖母は生前その記事を私に見せながら「仕事は私の誇りだった」と言いました。彼女はもう、私の名前すら忘れていたけれど。本を読むこと、本当のことを知る大切さ。戦争を経験した当時のお母さんたちは、身にしみて感じていたのでしょうね。

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2009年2月 8日 (日)

Rice Paper 88(ハチハチ)

88■最近のフリーペーパーは読み応えのあるものが増えましたね。このRice Paper 88(ハチハチ)は、そんな個性的なフリーペーパーの先駆け的存在。アースガーデンや自然食レストラン等でお目にかかった方も多いと思いますが、視点を’農業(それに伴う環境や自然)’に絞ったとてもユニークな雑誌です。88の名前の由来は漢字の’米’。

■数年前に代官山のokuraで見つけてからご縁を頂いて、これまでにササマユウコのCD「月の栞」や、昨年DALIAレーベルから発売された「生きものの音」のご紹介もして頂きました。これも偶然ですが、「生きもの」でご一緒した真砂秀朗さんは、こちらで田んぼエッセイを連載されています。■今号は記念すべき20号(季刊です)。沖縄の森で逞しく生きる大家族が紹介されています。っていうか、この雑誌に出てくる方たちは毎回、本当に生命力に溢れている。都会人としては憧憬に近い人々の暮らしが登場します。が、それならば自分はこの場所(東京)から何が発信できるだろう?と、季節の変わり目に届く88を手にするたびに、色々な思いが頭を巡ります。■たとえば「東京は終わってる」と言う人に、「ホントにね」なんて簡単に頷くわけにはいかないのです。だって、ここが私の(家族の)生まれ育った故郷なんですものサ。

■個人広告のページには、BEN-TEN Recordsの合言葉「Peace and Quiet」も掲載して頂いてます(2009年はブログ右にあるリンゴピアノの写真の予定)。どこかでお手に取った際は、探してみてくださいね。

■「月の栞」ほか、ササマユウコのCDは Bluemoon2

こちらで全曲試聴できます

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2008年6月 5日 (木)

トロイメライ

トロイメライ Book トロイメライ

著者:島田 虎之介
販売元:青林工藝舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

■ずっと探していた作品。やっと手に入れて読めました。シューマンのトロイメライは私も好きでよく弾くので、今年の手塚治虫文化賞が発表されてから、この作品はタイトルを含め気になっていました。

■この物語の主役は「ピアノ」なんだけど、音楽ではありません。壮大なスケールの歴史小説ともいえるし、ファンタジーとも。解説では群像劇がお得意のロバート・アルトマン監督が引き合いに出されていましたが、地球に散らばったピースをひとつの絵にしていくパズルのようでもあります。つげ義春を彷彿とさせる黒の強い絵もそうなのだけど、作者の時間観念や世界感がものすごく独特で、ぼうっと読んでると途中であれれ?という感じになってしまうかも。でも時おりページを引き返して、その時間の流れに身をおいてみると、読後にはまるで手のひらに地球がすっぽりとおさまってしまったような、’大きな感覚’を実感できます(というの、伝わりますでしょうか)。■個人的には、1台のピアノからみえてくるヨーロッパ文化への批評精神や、現代のピアノという楽器のあり方が(それはここ数年、ピアノを通して民族楽器と対話することの多い私も感じていたことなので)とてもとても共感しました。Piano、という言葉そのものの意味。あらためて見直してみたいものです。

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2008年3月 7日 (金)

すべては音楽から生まれる

すべては音楽から生まれる (PHP新書 497) すべては音楽から生まれる (PHP新書 497)

著者:茂木 健一郎
販売元:PHP研究所
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■このところ人にお会いする機会が多いので、待ち合わせ場所に少し早く着いてしまったり、時間調整をしたり・・と本屋さんに立ち寄る機会もまた多い。久しぶりに手に取った一冊。脳科学者の茂木健一郎さんが語る音楽の本。音楽ファン(聴き手)の醍醐味について脳科学を通して熱く語られた一冊です(口述筆記ということもあり)。■一昨年くらいから、科学や経営学や医学など、アーティストとは違った視線・アプローチで、「人生の同じ場所」を目指している方々の言葉に興味がある。偶然に同じ学校を卒業した経営学専攻の女性に会い、同じ問題に対しても、彼女の発想や考え方が自分とは全く違うところから出てくることが(左脳的、分析的というのか)凄く面白かったのが始まりだったともいえる。■茂木氏のことはテレビでちらりと拝見したくらいだったけれど、その佇まいに何となく「音楽的(右脳的)」という感じを受けていたので、この本にはとても興味があった。結果、彼の言葉は抵抗感なく数時間でスラスラと読めてしまったのだけど、脳科学という分野がまるで芸術家のような右脳的アプローチで研究されているという事実はとても興味深かった。

以下、この本の中で「そうそう」とうなずいてしまった文章。

~以下抜粋~

「強いられるのではなく、自分の内から生まれてくる、祈りにも似た感情。そっと目を閉じ静かに頭をたれたくなるような、神々しさ。もはや言葉では言い表せない。そして言葉にならないからこそ、信用できる。それが祈りのような音楽の正体だ」

興味のある方は是非どうぞ。

■おまけ■考えてみれば私は音楽を言葉にするのが凄く苦手。歴史的知識も、作品の名前もあまり興味が無い。クラシックを習っていた時代は、もちろん楽典やアナリーゼもやらされたけど拒絶反応のオンパレードだった。■ところが美術の知識や歴史はわりと知ってる。「絵が描けない=近づきたい」という気持に後押しされて、必死になって勉強していた時期があった。茂木氏がシューベルトに惹かれるようになった過程は何となくわかる。私にとってのフェルメールみたいな存在なのかなと思う。■でも、そういう時期も過ぎてしまった自分がいる。今興味があるのは、プリミティブな色の世界。日本の地方やインドやアフリカや中近東や、音楽もそうなのだけど、クラシックというかたちになる前の、もっと根本的な精神の場所。ノイズや衝動や、すべての宇宙を受け入れてしまうような大きな力。生きることのルーツ。非科学的な真実。

※ところで今年の「ラ・フォル・ジュルネ」はシューベルトなんですね。ああ、そうかと。この本、もしかしてタイアップ?

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2007年12月13日 (木)

インプロヴィゼーション~即興演奏の彼方へ~

インプロヴィゼーション―即興演奏の彼方へ Book インプロヴィゼーション―即興演奏の彼方へ

著者:デレク ベイリー
販売元:工作舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

■大掃除をしていた時に、開かずの扉になっていた本(資料)棚で見つけました。26年前に出版された本。買ったのはたぶん学生時代・・・これ、全然記憶にないんだけど読んだんだろうか(^^;)。っていうことで、読み返しています。■先月は全編即興演奏で紡いだ「生きものの音」の録音がありましたが、一作目の「青い花」もピアノはけっこう即興で弾いています。ええ、私楽譜がキライです(きっぱり)。だからあえて(天邪鬼なので)全て楽譜に書いてみることもありますし、共演者には自分の思いを理解して頂くために、わりと細かく楽譜を書くこともあります。が、やっぱりキライ。耳で覚えたり、即興で演奏した時の方が、間違いなく魂が「いきいき」するのです。クラシックの道を外れていった理由のひとつもこれ。■楽譜通りの演奏というのは、演劇で言えば「ストレートプレイ」みたいなもので、それはそれで大切な表現方法のひとつ。勝手な言い分ですが、自分の楽譜に忠実に演奏して頂ける演奏家は、本当に有難い存在だし尊敬しています。■なのに、私自身はどうしても楽譜をはみ出したくなってくる。自分が書いたものなら尚更、楽譜にした途端つまらなく感じて、毎回違うことをやってみたりして共演者に怒られたりする。だから本当の私は、「作曲家」の肩書きを使うこともありますが、「即興ピアニスト」だと思ってます。他人様に何と言われようと、思われようと。そこに現れた音楽が生きていること、それが一番大事だと最近は特に思っています。だから楽譜がない国の民族音楽は面白いです。演奏家の皆さんも即興性があって、とっても刺激になります。■で、この本。けっこう面白いです。ご興味のある方はどうぞ。

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2007年11月28日 (水)

ピアニストなら だれでも知っておきたい「からだ」のこと

ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと Book ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

著者:トーマス マーク; トム マイルズ; ロバータ ゲイリー
販売元:春秋社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

■先月の誕生日にクロマニヨンに貰った本。生涯現役を目指すので、40代は演奏スタイルも「持久力」を重視して折り返す地点なのかな・・・これは解剖学的なアプローチで、ありそうで無かったピアノ本(ではある)。■演奏はもちろん、「弾く姿」も印象的だったピアニストで真っ先に思い浮かぶのはグレン・グールド。でも、彼が故障に悩まされていた事実はこの本を読むまで知らなかった(おまけに50歳で死んじゃったし)。「ピアノを沢山弾けば、筋肉が疲れたり、どこかが故障するもの」と思っているピアニストは多い。けれどもそれは大間違いで、ピアニストにはピアニストなりの正しい筋肉の使い方があり、からだの仕組みに「気づく」ことが大切だと本書は語る。音楽に集中するのではなく、体に注意を払うことができている状態こそ、演奏者にとって最良の心理状態なのだと。■これは最近、実は私も思っていたこと。演奏家が音楽に没頭している演奏は、特にライブの場合、実は聴き手に「音楽が届いていない」ことが多いのだと(今さら遅い^^;)。無我夢中ではなく、無私で演奏すること。それこそが大切なのだと。

■ピアノは、感情や想いだけでは弾ききれない。小さい頃からの持続した(しかも長時間の)訓練を必用とするし、そのわりには弾けても珍しくないし(日本の場合)、なんとなく「割が合わない」楽器だと思う。しかも一台づつ鍵盤や響きの状態が違うから、瞬時にピアノの性格を見抜いて、その楽器ならではの「最良の音」を出していく臨機応変さ(テクニック)も要求される。メカニズムはなんとも西洋的。この著者がカイロプラクティックでもヨガでも、自分の故障を解決できなかったというのはうなづける。つまりは、そういう西洋人が作った楽器なのである。(たぶんヨガでも、カイロプラクティックでも、自分の体(呼吸)に気づく手段を持てば解決できる問題は多いはず、と東洋人の私は思うから。)

■どちらにしても「心と体(と頭)をぜーんぶ使って、ピアノに取り組みなさい」という本なのだと解釈している。メンタル面が体に影響を及ぼすことも多いので(緊張による力みとか)、そっちから故障を解決していく方法ももちろんあるとは思うけど。体に注意を払いながら弾くことで、余計なことを考えずに精神をニュートラルに保てるという視点は、音楽の世界では(スポーツみたいで)新しいのかもしれない。■ヨガや気功では息を吐きながら力を出す。息を止めるのではなく、余計な力を抜いた時に、いちばん力が出るのよね。演奏に限らず、人生すべてがそうなのかもしれないけど。

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2007年10月24日 (水)

自虐の詩 上下

自虐の詩 上巻 ■先日の森テラ即興では、自分でも思いがけずダークなメロディが出てきて、その後の打ち上げ(というか反省会)では、ダリアさんや共演者に対して「音楽はただ気持よいだけでいいのかな?そもそも音楽っていったい何?」と、これまた自分でもびっくりするような言葉が次々と出てきて、ああ私は今「転機」なんだなあと実感(疲れてたとも言うが^^;)。あれから来月の録音に向けて色々と思いをめぐらせたりしている。■思いをめぐらせる時は歩く。早稲田の本屋に立ち寄ると、いつものクラシックBGMがジャズに変わっていた。一日中ピアノの音を聴いて(弾いて)、気晴らしに外へ出ても行く先々でピアノが鳴っていたりすると、どうしようもなく辛いのだけど、今回はエレピのイントロが面白くてつい聞き耳を立てて店内をうろうろ。■コミックコーナーに行くと「日本一泣ける4コマ漫画 遂に映画化!」のキャッチコピーと、阿部寛がスローモーションでちゃぶ台をひっくり返す映像が気になっていた「自虐の詩」が目に入り上下巻を購入(安い文庫の方で)。■これ、読み進むうちに凄いことになっていく。ただの4コマギャグ漫画なんかじゃなくて、深い。前半のただただ「しょうもない」日常が、後半からぐっと意味を持ってくる。登場人物たちが愛しい存在に思えて、クライマックスでは不覚にも涙ボロボロでした(^^;)。人生の真髄って本当は誰にでも公平で、とてもシンプルなところにある。あらためて、そういう大切なことに気づかせてくれます。勝ち組とか負け組とか、もう本当にそういうのどうでもいい。人と比べないことからホンモノの人生は始まるんだね。■堤幸彦監督だから気になるけど映画はどうしようかなあ。。絵の世界だからこその気もするの。

第20回東京国際映画祭出品「自虐の詩」 公式サイト→

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