2010年1月11日 (月)

冬は生姜(ジンジャー)でポカポカ

Image8791朝からピアノのスタジオへ。
今の時期、暖房を入れると乾燥するし、
加湿器つけるとうるさいしgawk
結局、最低温度の暖房にしたら・・・
指が温まらない・・・。
ショパンのスケルツォなんかを弾くが、
派手すぎて、どうにも気分が乗らず・・・。
考えたらショパンはとっくに年下になってる。

それにしても若い作曲家の作品が多い
クラシックのピアニストは大変だと思う。
最近はドラマの影響か、
ラフマ2番やショパンばかりだし。

ピアニストはアスリートじゃないという、
自他の認識と、色々な意味で年齢に合った選曲が、演奏家の寿命を決める気がします。
偉そうなことを言いました(謝)。


で、話をもどすと、昔は冷え知らずだったんだけどな~。
ここ数年、冬になると年齢を感じます・・・weep

そこでお正月に実家で教わった「生姜ジャム」。
これは簡単でいい!

すりおろした生姜(1パック)に、好みの量の黒砂糖と、大さじ1のハチミツを入れて、鍋で好きな感じに煮詰めて、仕上げに柚子汁(レモンも可)を入れ・・・ハイ、おしまい。
今まで作ったジャムで一番簡単だったと思います!
しかも、体が温まる!!!
写真は前田のクラッカー(これ好きなんです)にのせて食べてますが、
ミルクティに入れてチャイにしたり、
お料理の隠し味に使ったり(カレーもいいと思う)、何にでも使えそう。
スライスに続き、我が家の冬の必須アイテムに決定しましたpass


Image8771 こちらは神楽坂の毘沙門前のお茶屋さん
「楽山」で見つけました。
高知産のしょうがが入った国産ほうじ茶です。
ほのかに生姜の香りがして、おいしいhappy01
そしてやっぱり体が温まります。

最近は娘も夕食後にお茶を飲むので、ほうじ茶
です。
普段は「かりがねほうじ茶」が多いですが、
冬はこちらに切り替えました。
インフル対策にはカテキンたっぷりの緑茶も良いですが、
こども・・・「眠れな~い!」となってしまうのでchick
それに冬のほうじ茶は、なんだかほっとして好き。
毘沙門様の前を通るたびに、香ばしいお茶の香りに癒されます。

ちなみに、この毘沙門様は、
寅年、寅の月、寅の刻生まれのインドの財神(芸事も可)なのだそう。
まさに今年の神様ですね。

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2009年12月29日 (火)

2009回顧録&ラジオデイズ

Image8501_32009年はインド、トゥバ、アフリカ音楽、
そして日本童謡・唱歌と共にある
日々だったので、
久しぶりにラジオで色んな音楽聴いて
気分をリフレッシュする。

この時期は年間チャートもやっていて新鮮。
大橋トリオさんのWinterlandが耳に残った。
http://www.youtube.com/watch?v=6ykSIZ1-38k

やっぱりラジオが好き。
これはもう、小学生の頃からずっと。
でもここは電波状況が悪いのか、
ノイズが凄いので普段はあまり聞かない。
(実は自分が出た昨年のバラカンさんの番組も聴いてない(ポッドキャスト)。

BGMでよく聴くCDは「高原の朝」と「セイシェルの海」。
フィールド録音の自然音ばかりなり。
音楽のCDは、心身共に集中できる時にしか聴かない。

映画もあまり観ない年だった。
そんな中で「スラムドッグ$ミリオネラ」が秀逸だった。
今年最後に見たのは「いのちの山河~日本の青空Ⅱ~」。
びっくりするくらい号泣した。
良心に基づいたよい映画だったけど、
別の悲しい気持ちのはけ口となってしまった。


本は、このところ昔読んだ本を読み返している。
宮澤賢治の一連の作品。
特に「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「やまなし」「セロ弾きのゴーシュ」。
レイチェル・カーソンの「沈黙の春」と「センス・オブ・ワンダー」
(この2冊はいつか詳しく)。
特に「センス~」は、20年くらい前に読んだ時は本当の意味で実感がなかった。
子供を育てる中での実体験をもった今、
ひとりでも多くの人に読んでもらいたいと心から思う。


あと「聖★おにいさん」の第四巻も、やっと読めた。
相変わらずの聖なる笑いの世界感に、師走も忘れて和む。

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2009年12月15日 (火)

DALIA インド古典ライブ

出演・伊藤公朗 × DINESH CHANDRA DYONDI
2009年12月18日 (金) at:DALIA
Open 18:00  Start 19:00
前売り¥3.000  当日¥3.500
※共にインド料理の軽食付き


○ご予約・お問合わせ
世界の手仕事+食堂
DALIA
東京都中央区日本橋大伝馬町2-9
Tel 03-3663-3021 / Fax 03-3661-5196
E-mail :
post@dalia58.com

北インド「ヒンドゥスタ-ニ音楽」
ペルシアの影響を受けながら誕生したといわれる文化遺産の音楽はかつての宮廷音楽・芸術音楽の中心を担っており、古代インドの音楽家は高い次元に位置づけられていました。その音はまさに純粋な神々への讃歌であり、また神々と一体化するための手段ともされていました。連綿と続く師弟関係、そして口伝により継承、「ヴィーナマハラジ」と呼ばれた師と、音楽修行僧生活を共にした2人の演奏家をお迎えし、芸術性の高いインド古典音楽をおおくりします。ドラマティックな音空間では11月に撮影した北インドの写真とインド料理もご用意しています。インド尽くしの一夜をどうぞお楽しみください(DALIA ブログより)

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2009年8月 1日 (土)

恩師の死 (追悼・福岡幸子先生)

Image6181今回のMother Songsを作ろうと思った動機は、
実は恩師・
福岡幸子先生の体調が思わしくないということを、
今年の初めに知ったことが大きかったのです。
ここでも何度か「聞かせたい人がいる」と書いてきましたが、
それは、まぎれもなく先生のことでした。

今年中に作らねば・・と。予感のようなものがありました。

でも、間に合わなかった。
昼に、母親経由で訃報を受け取りました。

サンプル盤だけでもお送りしようと、
今年頂いた年賀状を机の上に出したところでした。


今でもふと、思うことがあります。
本当だったら、先生の意思を継いで、
多くの同期や後輩の皆さんのように、
クラシック音楽に尽力を注ぐのが私の生きる道だったのかもしれません。
でも、どうしてもそれが出来なかった。
体の中の、本能の部分が、そこは違う世界だと抵抗するのです。

生意気な十代が門下を飛び出して30年、
今でも不甲斐ない、力不足の、
こんな私の活動を陰ながら見守ってくださっていたこと、
本当に最近知りました。

習い事と、プロへの道は、全く別物だということを、
小学生の私に全力で教えて下さった先生に出会わなかったら、
今こうして、ピアノを弾いていられなかったと思います。

今は悲しいという感覚をはるかに越えて、ただ身が引き締まる思いがします。
自分の中で永遠に色褪せない時間がある。
そこに音楽があるから、先生と過ごした時間が色褪せない。
その力はやはり、計り知れません。


写真のピアノは、学童から戻った娘に手渡されました。
偶然。

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2009年4月27日 (月)

精霊を降ろす楽器・ムビラ

《ジンバブエ》ショナ族のムビラ2■昨日は、ジンバブエから来日中のムビラの巨匠・ルケン・クワリ・パシパミレさん(57歳)のライブに行きました(ンゴマ・ジャパニ主催)。情報は先日「笑っていいとも!」にも登場した(らしい?)ニャマ・カンテさんのパートナーで、文化人類学者・鈴木裕之さんから頂きました。■タンザニア伝統舞踊を日本に伝える伊藤宏子さんを始め多くのアーティスト、アフリカに精通している文学者・平尾吉直さんの上映&公演もある、3時間におよぶ濃厚なアフリカン・タイムでした。(一緒だった小鳥隊長にも、アフリカは強烈な印象だった様子。いろんな意味でcoldsweats01

■私がヨガをやる時に聴く音楽のひとつに、アメリカ人ポール・バーリナーが30年前に録音したジンバブエ・ショナ族のムビラがあります(写真はCDジャケ)。現地録音ゆえのリアルな、とても貴重な音源資料です。そしてそのミニマルで奥深いムビラ・ミュージックに呼吸を合わせていると、自分の気持も音楽モードに切り替わっていきます。しかもパシパミレ氏は、そのCDで演奏した今も生存している唯ひとりのミュージシャンだそうです。ジンバブエの寿命が長寿国日本とはかけ離れたものだということが、よくわかります。

■ムビラを初めて聴いた(見た)のは、20年以上前になります。パリで地下鉄に乗っていた時に、背の高いアフリカ系の人が首から大きなひょうたんを下げて入ってきました。最初はお弁当売りかな?と思ったんですけどcoldsweats01、それは’デゼ’という共鳴具に入ったムビラだったのです。彼が演奏しながら車両を歩き始めると、パリっ子たちはポケットから’渋々’小銭を出して渡していました。そして地下鉄がホームに着くと、ムビラはまた別の車両に移っていきました。

■その時は演奏に感動するというよりも、その’光景’がとにかく印象的で(東京の地下鉄ではあり得ないので)、楽器を調べるまでには至りませんでした。■その後、ロンドンにいた田尻幸子さんからカリンバをお土産にもらったり、自分でも手に入れたり、と。今もポロン、ポロンと気まぐれに弾きますが、’音楽’として強烈に意識したのはさらに後。スタッフとして働いていた劇場で「メッカへの道」(ひょうご舞台芸術三田和代主演)が上演された時に、BGMでムビラ(たぶん「仮小屋のための枝伐採」という曲)が使われた時でした。最初の旋律がロビーに流れ始めた時、鳥肌が立ったというか。遺伝子レベルで自分の何かが反応しました。実はこの曲からインスピレーションを受けて作った曲もあるんです。そういえば「生きものの音」の録音時には、真砂さんのカリンバとピアノの共演がありましたが、長すぎて?収録しませんでしたgawk

■ミニマルなループとさわり音がなんとも心地よく、ピアノでこの世界が表現出来ないかと今も格闘中です。’クラシックの耳’には’ご法度’な音も多いですが、そもそも何が基準なのかと。 自分が目指す音楽の場所にも、ムビラはいます。’私’を越えて、音楽で精霊を降ろすという感覚。宗教的でもありますが、とても共感するのでした。

ジンバブエは複雑で哀しい歴史を辿った(ている)国。ムビラが禁止されていた時代もあります。それでも失われない清い魂が精霊を呼び、そして音楽に宿り、聴くものに伝わります。楽器情報はこちらでも。

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2008年12月 9日 (火)

たとえば こんなところで Yuko Sasama

Image1841

■今朝の新聞に’問題を起こした音楽家の曲は流すべきか否か’という記事がありました。その中で擁護派の’作品はもう作曲家の手を離れ、成長している’という発言に目が留まりました。そうですね・・・。規模こそ違え、私も自分の作品に同じような気持を抱くことがあります。つくづく子供と一緒だなあ、音楽は勝手に生きてる・・・と。■本人が歌詞で挑発している等はまた別ですが、基本的に作曲家=作品と考えるのは、すべてではないだろうと思っています。そういえば先日、ピアノを弾いていると「音楽と作曲家は、つくづく別物だ」とクロマニヨンに言われました。どういう意味さ?■ただ、音楽を作る際に’α波が出るか?’などは考えたことがないので一理あるかもしれません。自分が落ち込んでいても、明るい旋律が出てくることもある。だからと言って、自分で聴いても癒されないのは皮肉ですが。■私は基本的に、演奏中は自分が透明になって音楽だけが残ればいいと考えています。そいういう意味ではプラネタリウムの闇の中で演奏した時は、理想に近かったのかな?鍵盤ほとんど見えなくて、か~なり神経すり減ったけどcoldsweats01

■そんな私・ササマユウコ(Yuko Sasama)の音楽は今日もどこかで流れています。アロマサロンやヨガスタジオなど、偶然耳にした方は、いいことあるかも(嘘)。

デジタル衛星放送SpaceDIVA
Healing~Ambient Gallery~
α波が出やすいとされる楽曲をセレクトしてお届けする本格的なヒーリングチャンネル。
                      

有線放送 GAIA VOICE
地球上で奏でられる自然音の美しいエッセンスを現地でサンプリングし、アコースティックなサウンドとミクスチャーした究極のヒーリングチャンネル。

■N.Y.からの世界配信では、こんな国でも・・・。

ロシア圏?http://music.akado.ru:80/AkadoMusic/artistview.aspx?id=78979

オランダ?http://www.surf2music.com/index.asp?mainparams=action%3Dshowartist%26artistid%3D54805%26artist%3DYogi%2BLash%2B%2526%2BMojo%2BTwin&redirected=1

イタリアかなhttp://suonerie.alice.it/author.php?i=60071

■「青い花」はYuko Sasama&Ryozan Sakataで、 「月の栞」はVarious Artistで検索できると思います。タイトルは英訳ではなくローマ字読み。日本語の美しい響きは大切に。

■そんなこんなで次回作は、NY/日本の両方から、地球上の皆さんに日本の美しい旋律をご紹介出来ればと思っています(夢は大きくcoldsweats01)。色々な方とのご縁で世界配信が始まってから、頭の中だけは、どんどん地球が小さく感じらるのでした。音楽は魔法の靴!どうぞお楽しみに。

※写真は江ノ島水族館の水くらげ。きれいだった!

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2008年9月17日 (水)

10年前に咲いた花は・・

003 ■このところ連日、どどどっと新しい出会いが続いている。不思議なことにその出会いが全て、自分の過去とつながっている。人生は本当に螺旋階段なのだと思う今日この頃。

■一発録音Peace and Quietシリーズ第一弾の「青い花」は2000年の発売。今から8年前になるが、正確に言うと曲作りは1998年の秋頃から始まったからもう10年前の作品になる。リハ&録音は1999年の6月スタート。そして夏に完成したはずの音源に納得できず、結局最初から録り直すことが決まったのが9月。そこから曲を書き直したり、スタジオを変えたり、なんだかんだと出来上がったのが2000年の3月だった。■完成後は予想以上に沢山の方に聴いて頂けて、あちこちの媒体で褒めて頂いて、再版にもなって、今でもテレビやラジオで使って頂いている。「病気で亡くなった友人が最後に病院で聴いていました」とお手紙を頂いたこともある。本当にありがたいことだし、世の中に溢れた音楽の数の多さや、その入れ替わりの早さから考えても、特に宣伝もしない自主盤のCDが生き残れたのは、もう’奇跡’としか想えない。自分の力を超えた何かが、確かにこのアルバムには宿っている。時には自分の人生に手一杯で、心身共に音楽に向きあう余裕がなくても、すっかり私の手を離れた音楽たちは意外としぶとく、ひっそり今の世の中に咲き続けている。

■実はこの作品。制作に携わった当事者たちは結局誰ひとり合格点を出しておらず、私なぞはつい最近までまともに聴くことも出来なかった。発売当初は一曲目のイントロが聴こえてくるだけで、背中に冷や汗が流れ、頭がズキズキして、気持が悪くなってしまうほどだった。■それが最近やっと、何かが吹っ切れた。それが面白いことに他の当事者も口を揃えて同じことを言っている。「実はいいアルバムじゃないか?」と。今日、本当に久しぶりに家で聴いてみたら、不覚にも涙が溢れてしまった。この涙はいったい何なのだろう?10年前の自分の未熟さへ、そこから始まった思いがけない人生の展開に、ただただ時間の積み重ねに、こうして今も自分が音楽の傍にいることに・・・色々な想いがどっと押し寄せて涙腺が負けてしまった。自分の音楽を聴いて泣くなんて!まだまだ自分の知らない自分がいるんだな、と思う。

■一枚のアルバムを作ったことで、心の扉が開いて、出会うべき人に出会う人生が始まったように思う。10年前はインターネットも世界配信もなかったし、携帯さえ拒否していた。ただ気持に正直に、いい音楽を作りたい!それだけで突っ走っていた。それには伝統の壁を越えて、無理難題を引き受けてくださった坂田梁山さん、エンジニアの今井年春さんをはじめ、このアルバムを愛し支えてくれた多くの方々の存在がある。その方たちに、私はきちんとお礼を言えてきただろうか?感謝と畏れと決意と迷いと。その間を揺れ動きながら、今やっとこの作品を受け入れることが出来て、あらためて皆さんに感謝の気持を届けたいと思います。本当に力を貸してくださって、ありがとうございました。

Ppm001■今年に入って、アマゾンでは「青い花」の中古が6000円以上の値で取引されていたようですが、まだ新品ありますから!カルタコム、ブルームーン、HMV、タワレコ等のネットショップを是非検索してください。試聴もできます。レーベルから直接ご購入を希望される方は、BEN-TEN Recordsサイトからお問い合わせください。間違いなく、時代を(いや、世紀をか)超えたよいアルバムだと思いますので(ただし残僅少です!)。

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2008年9月 8日 (月)

スーホの白い馬

スーホの白い馬 スーホの白い馬

販売元:楽天ブックス
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■楽器で生きものの音を奏でることがありますが、生き物がそのまま楽器になってしまうこともあります。たとえば南米の弦楽器・チャランゴ。木製の他に、共鳴部分がアルマジロで作られたものがあって、生々しい甲羅にはギョっとします(剥製が大嫌いなので ^^;)。もっと恐ろしいのは、最近よく見かけるパチカ。あれはアフリカの楽器ですが、その昔チベット方面では男女の赤ちゃんの頭蓋骨を紐でつないで鳴らす似たような楽器があったとか。アメリカン・クラッカー(爆発的に流行って、禁止になった70年代のおもちゃ)のようにぶつかり合う小さな頭蓋骨・・・。音を想像するのも躊躇します。■身近なところでは、髭や尻尾の毛や骨を使って楽器の一部に使ったり。馬の尻尾はヴァイオリンの弓でもおなじみです。ネコの皮を使った三味線や、蛇の皮を使った三線も。あとは角笛とか、ほら貝とか。造形の美しさも見逃せません。

■ネックの先に馬の頭が彫られたモンゴルの二弦楽器・馬頭琴。その美しい姿や音色にはファンも多いですが、この楽器にまつわる民話もいくつかあるようです。日本では何と言っても「スーホの白い馬」。大切に飼っていた一頭の白い馬が、ある出来事をきっかけに悲しい死を遂げてしまう。スーホは弔いの気持をこめて、馬の亡骸で作った楽器で美しい音楽を奏でます。■この話を読むたびに、基本的に「そこにあるものを弾く」ピアニストは嫉妬します。メカニックの結晶として「楽器の王様」と呼ばれてきた西洋楽器・ピアノ。はたしてピアニストにとって、スーホが馬頭琴を作り奏でた時のような感覚は、まったく別世界の話なのでしょうか。

■メカニックなだけでなく、今やパソコンの端末にもなるキーボードたち。指先の音楽の進化に、演奏家の心は置き去りにされそうになる。だからこそ、スーホのような演奏家に少しでも近づきたいと思うのです。私の愛する音楽に王様はいりません。特に繊細な民族楽器と対峙するときは、自分は「象遣い」のようだと思います。他の楽器を踏み潰さないように、脅かさないように・・・。お釈迦様(音楽)を乗せた白い象になりましょう、と。そして条件が許す限りアコースティックピアノを弾きたいと思います。見た目は同じでも、1台として同じ状態、同じ音のする楽器はない。手仕事のピアノも、実は生きものなのです。

**********(C)2008 Yuko Sasama****************************

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2008年8月18日 (月)

アジアンフェスタ

■告知■20日アンドレイ・モングーシュさんの名古屋ライブに、等々力政彦さんが出演されるそうです。お近くの方は是非お出かけ下さいね。

■ミッドタウンが大江戸線と直結ということもあり、最近はこちらばかりに足が向いていましたが、先日の森美術館のレセプションに出かけた際に情報を入手。二日連続で、アリーナで開催のアジアンフェスタに出かけてきました(明日までです!)。※アリーナってどこ?と思われた方、テレビ朝日の目の前にある野外ステージです。

002 ■お目当てはトゥバから来日中のホーメイ名人・アンドレイ・モングーシュ氏を聴くため。プロフィール写真は何年前?32才には見えない貫禄は、ちょっと朝青龍みたいでしたよ。でも喉唄を披露するときに、身体のどこにも無駄な力が入っていないのがわかります。むしろ「脱力」してる。全身が共鳴板となって響き、ものすごい技を、さり気なく披露していました。最後の巻上さん、山川さん、尾引さんの4重唱は圧巻。「黒い鶴」という曲は、CDでご一緒している等々力政彦さんがスタジオで何度か歌われていたので、非常に身近に感じられました。っていうか、トゥバの伝承曲すべてに言えることなのですが。懐かしいというか、「つながっている」という感覚があります。ホーメイの倍音に包まれていると、ある’感覚’が手に入ることがあるのですが、うーん、これが言葉ではなかなか上手く言えない。手前味噌ですが、CD「生きものの音」の「翼があれば」をお聴き頂けると、何となくおわかりかと思います。

001■ホーメイは期待通りだったのですが、予想外にすっかり心を奪われたのが、インドの吟遊詩人「バウル」と、パキスタンのイスラム神秘主義の職業的音楽集団「ドーリー」の共演。二日連続通ったのも、彼らの演奏をもう一度聴きたかったから。さらに、ふたつの国の政治的情勢を考えても、非常に貴重な共演だったといえます。これが音楽の力なんだな・・と(写真は右から、パキスタン、インド、パキスタン)です。身体の底から湧き上がるような、エネルギッシュで非常に集中力の高い’プロ’の演奏でした。っていうか、皆さん実は’魔法使い’ですよね?そういう波長に、とっても共鳴する。

■話は戻りますが、イギルの音をマイク(PA)を通して聴くのも初めてです。「生きものの音」では、生音であることをひとつのポリシーにしているので、録音現場でもコンサートでも、共演者は生音しか聴いたことがなかったのです。本来は草原を渡る風のような、全身を耳にしないと聴こえないような、本当に繊細な音の楽器なのですが、スピーカーから出てくると別ものになっている。それはホーメイでも同じです。倍音が強調されて、なんだか’凄い力’が付加される。■今さらですがマイクの発明は、小さな音の民族楽器を世界レベルに押し上げ、西洋楽器(文化)と渡り合う力を与え、一度に多くの人に訴えることを可能にしました。ただ、それがいいことなのかどうか。今の私には正直よくわかりません(いいことに決まってるだろ!と叱られそうですが・・)。大きく増幅された音は確かに心にダイレクトに響きます。自分の心が感動したのかどうかもわからないくらい、圧倒的な力で。ただ一方で、先日もらった切手の絵のように、草原で円座する聴衆に囲まれた、生音の小規模な演奏も忘れてはならないと思うのでした。なんとういうか、そこには真のコミュニケーションがあるような気がしますので。それを考えてもピアノは大きすぎる(><)。音も態度も・・・。

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2008年5月10日 (土)

ピーター・バラカンさんと

Dalia0011 ■昨日夕方、六本木ミッドタウン内のTOKYO FMスタジオにて、真砂秀朗さんとササマユウコがピーターさんの番組に出演しました。CD「生きものの音」の曲紹介から始まって、製作エピソード、楽器紹介&演奏、月の話などなど、生放送の30分はあっという間でした。実は打ち合せやCMの間にも、太陽暦や太陰暦をめぐる世界の構図、はたまた音楽的アイデンティティーと話題がてんこ盛りだったのですが・・・。この続きはまたいつか、自称「音楽バカ」同士のご縁があればきっと巡ってくるでしょう。最後にピーターさんがご紹介していた、フィリピンの女性のネイティブソングCD。虫の声も含め、とても興味深かったです。

■この放送の模様は、来週中頃からポッドキャストでお聴き頂けます。興味のある方は是非どうぞ。

※11日の朝には、FM横浜のエコ番組「GreenOasis」に真砂秀朗さんが出演します(早朝&遠方のためササマは欠席 )。CDに限らず、葉山の農作業の話題も出てくるかも?出演は6時40分~7時の予定です。もちろん「生きものの音」の曲が流れます。

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