2017年9月 7日 (木)

最近の活動について

SNSや専用サイトでの発信が多い状態です。日々の活動をご覧になりたい方は個人サイト にどうぞ。

2011年の東日本大震災を機に始まったササマユウコの「サウンドスケープ研究」の旅。弘前大学大学院今田匡彦研究室(2011~2013)をはじめ、若尾裕先生、豊かな「音のない音楽」を教えてくれた映画『LISTEN』の監督おふたり、新井英夫さん、路上観察仲間(劇団青年団の皆さん、泥沼コミュニティ)、演奏即興(ナハマノヴィッチ氏)、表現の自由(作業所カプカプ)、空耳図書館から生まれたaotenjoをはじめ、まだまだ本当に沢山の貴重な出会いや学びがありました(そして今も続いています)。

2014年にはサウンドスケープを「耳の哲学」と捉え直し、「内と外の関係性」から世界を見つめる考察・実践拠点に芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト」を立ち上げました。ここでは現在も、音楽領域を越えて様々な分野のアーティストや研究者たちと活動しています。

コネクト活動の4年目となる2017年も早いもので後半に入りました。この3年間の活動で編まれたサウンドスケープを振り返ったとき、「音楽家としての私」にとってもミッションとも言うべき「ふたつのプロジェクト」が、ほぼ同時に立ち上がりました。2011年以降は学術的な言葉の構築に全力を注いでいましたので、音を出すことからは意識的に離れていました。しかし素晴らしいアーティストたちとの出会いから、再び「音」と向き合う機会が増え、新たな気持ちで原点に回帰しつつ、未来を見つめているのが今の状態です。

今後も前例のない「音楽家」として、サウンドスケープ哲学を軸に「Lief as Music 音楽のような人生」を実践していきたいと思います。日々の情報はFacebook等を覗いてみてください。どうぞよろしくお願いいたします。ここも時折更新します。
(2017.9.6.ササマユウコ)

__2

◎即興カフェ
サウンドスケープの哲学から「新しいオンガクのかたち」を実験する即興演奏家のプロジェクトです。






◎「聾と聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性

(助成:2017アートミーツケア学会青空委員会)
人と人を分けるものは一本の境界線ではなく、グラデーション状の帯ではないか?
メンバー(雫境×米内山陽子×ササマユウコ)それぞれの世界(聾・CODA・聴)を行き来しつつ、言語・非言語対話の可能性を通して「境界とは何か」を探ります。

Noutanartspace

|

2017年9月 6日 (水)

「即興カフェ・番外編」 トゥバ民謡の音宇宙

Fb_3

【今年も急遽決定】
秋の森でお茶会します!

◎即興カフェ・番外編
 \教えて!トドリキさん/
 「トゥバ民謡の音宇宙」

お茶する人
等々力政彦(トゥバ音楽演奏家)×鈴木モモ(ストリングラフィ奏者)×ササマユウコ(音楽家)

日時:2017年10月6日(金・満月) 13時30分~15時30分
料金:2000円(定員20名|要予約 improcafe.yoyaku*gamil.com *⇒@に)

◎詳細はFBの専用イベントページにて随時お知らせいたします。

主催:即興カフェ
(サウンドスケープの哲学から「新しいオンガクのかたち」を実験する即興演奏家のプロジェクトです)。

| | トラックバック (0)

2017年8月18日 (金)

INSIDE/OUTSIDE コラム『音の記憶』

Inside_outside49


毎月11日更新。
 ホームページのコラムINSIDE/OUTSIDE 
  第5回『音の記憶』
 「沈黙の音~Sound of Silence」です。

 

Img_20170814_085906_1_5


執筆:ササマユウコ

| | トラックバック (0)

2017年7月11日 (火)

コラム『INSIDE/OUTSIDE 音の記憶』更新しました。

毎月11日に更新されるササマユウコのコラム『Inside/Outside』。音の記憶④「蓮の花のひらく音」を更新しました。(2017年7月11日)

Workshop_image2

| | トラックバック (0)

2017年6月13日 (火)

コラム『INSIDE/OUTSIDE 音の記憶』更新中

Photo_2

毎月11日更新中。

コラム『INSIDE/OUTSIDE 音の記憶

第3回『ポリリズム』更新しました。

2017.6.11 ササマユウコ

| | トラックバック (0)

2017年4月18日 (火)

ササマユウコのホームページ

Inside_outside66

森の中の鹿を相手に説法の練習をしていたわけではありませんが、2011年3月から「音のない音楽」の世界を旅していました。

音楽とは何か、何が音楽か。正解がないことはわかっていましたが、とにかく自分なりの考え方=言葉を手に入れたいと、日々思考を続けていました(それは今も続いています)。そして最近は「音」に立ち返る場面も巡ってきて、言葉にはない音の力を再確認しています。密かにピアノも弾いています。

50代に入った「今」だからお伝えしたいことを。音楽と言葉の両面から、これからも丁寧に積み重ねていきたいと思っています。サウンドスケープとは何かを知るための「耳の哲学」に関心をお持ちの皆さまには、どうぞワークショップも体験して頂きたいと思っています(お気軽にご相談ください)。

まずはお時間のある時に、ぜひサイト をご覧頂けましたら幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 

http://yukosasama.jimdo.com/  音のない音楽/CONNECT主宰 ササマユウコ

|

2017年3月27日 (月)

『故郷』に想う

Inside_outside30_2

先週、近くの小学校で卒業式がありました。最近はポップスから合唱曲まで様々な歌がうたわれているようですが、この小学校では体育館で『故郷』(高野辰之作詞、岡野貞一作曲)を歌う子どもたちの歌声が、校庭のスピーカーから流れてきたのです。
 その「歌」をたまたま耳にした途端、涙があふれました。
 『故郷』は2011年3月の福島原発事故以来、自分の中で特に演奏することを躊躇する曲でした。というか、音を出すことそのものから距離を置く生活をしていました。そうした中で、偶然こちらに避難する福島の方から『故郷』は「聴きたくない曲」だとお話を伺ったことがありました。辰野氏は自身の故郷である長野県の風景を描いたと言われていますが、普遍的な里山のイメージには、私たちが原発事故で失ってしまったもののすべてが詰まっている。音楽の力には人を勇気づけるものと、無意識に傷つけてしまうものがあることを、音を出す側は常に意識していないといけないと思ったエピソードです。
 一方でつながりもありました。ベルギーからメールが届いたのです。ドイツで開催された復興支援コンサートでたまたま『故郷』を知り、いろいろ探した中で私の編曲したピアノ・バージョンを弾いてみたい、楽譜を送ってほしいという内容でした(楽曲はすべて現在もN.YのTheOrchard社から世界各国に配信されています)。

 作曲家の岡野貞一氏はクリスチャンとして教会でオルガンを演奏していたこともあり、この楽曲にはやはり讃美歌に通じる響きを感じます。西洋音楽を学ぶための国策としてつくられた「文部省唱歌」ではありましたが、100年間歌い継がれた今は、この国を代表するスタンダードのひとつと言って良いのだと思います。
 実は演奏活動を休止した311後も、年に一度ホスピスでピアノを弾かせて頂いているのですが、車いすやベッドのまま楽器の周囲に集まった方たちから自然と歌の輪が生まれるのもこの『故郷』です。それまでは無反応だった方も何かに導かれるように歌を口ずさむ。その瞬間には間違いなく歌や音楽の力を感じずにはいられません。
 『故郷』にまつわる記憶にはダンサー・野和田恵理花さんのことも思い出します。この曲を収録した私のCDをきいてくれて、自身のプロジェクトでも「故郷」で踊ったことがあり「この曲が大好きだし、80歳まで踊りたい」と話してくれました。その二年後、彼女は突然の病で旅だってしまいましたが、今でもそのスピリットは次世代に受け継がれています。
 この5月には、またホスピスでピアノを弾かせて頂く予定です。早いもので9年目となりますが、実は『故郷』を弾くべきかまだ迷っています。文部省唱歌には忘れがたい美しい曲も多い。一方で歌詞が古く歌われなくなってしまった作品も多い。ピアノで旋律だけでも残していく、小さな音楽の100年のいのちを絶やさないことも大事な仕事であるとも思います。特に世代が変わっていく中で、音楽の成り立ちや歴史的な文脈、上から与えられた「文部省唱歌」を否定する流れも当然ある。それは自分の中にも全くないとは言えない。ホスピスの演奏曲を集めた『Mother Songs』を録音したのは311前でしたので、今あのCDを作ろうと思うかはわからない。国と音楽の関係性の歴史を考えたら複雑な心境ですが、しかし美しいと感じる旋律はやはり美しいのも事実です。
 それ以上に、小さな音楽の100年続いたいのちさえ奪ってしまう原発事故の深刻さを考えずにはいられません。もう6年、まだ6年。故郷を奪われた人たちにとって、まだ何ひとつ解決していないという現実からも目を逸らすわけにはいかないのです。

◎YoutubeにUPしているササマユウコの「故郷」です(CD『Mother Songs』収録)

|

2017年3月26日 (日)

空耳図書館のはるやすみⅢ うららかに終了しました。

♪3月20日の春分の日。「空耳図書館のはるやすみⅢ」を開催しました。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。活動の記録はこちらから ご覧いただけます。

2017_9

あそぶ人aotenjo (外山晴菜/ダンサー、振付家 橋本知久/音楽家)  
+空耳図書館ディレクター:ササマユウコ       イラスト:Koki Oguma

◎「空耳図書館」に関するお問合せは
芸術教育デザイン室CONNECT/コネクトまでお願いいたします。

| | トラックバック (0)

2017年1月19日 (木)

暮らしの音風景―①

 受験生がいるので気忙しい1月を送っている中、数日前にご近所のおじいさんが93歳で亡くなったのでお線香をあげてきた。本当に木が枯れるように静かで自然な最期だった。
 新興住宅地(といってもすでに半世紀が過ぎている)のつながりは「干渉しすぎない」が暗黙の了解のようなところがあって、それぞれの家庭でそれぞれの暮らしが粛々と営まれている。今回亡くなったおじいさんのお宅に上がったのも息子さんと口をきいたのも初めてだった。玄関先に飾られた洒脱な植木の手入れに「江戸っ子」の文化的背景が感じられ、鉢植えの四季折々の小さな花たちは通りがかりの楽しみでもあった。
 住宅地を俯瞰してそれぞれの家の屋根を外したら、半径数百メートル内で何と様々な人生模様が繰り広げられていることか。それらが今にも切れそうな細い線でつながりながら何とか共同体を保っている。2011年の春に越して以来、明らかにここは「限界集落」だと思うのだけど、例えばこの穏やかな場にあえて「波」を起こす必要はあるだろうかと考える。
この5年で静かに消えていった人たちを思い出す。気づけば在宅ケア医院やホスピスまで、町内をあげて「死に支度」が整っていくようだ。孤独死の話もきく。しかしそれは独り暮らしだったからで、その人が孤独だった訳ではないのだと気づく。
 時おり、新興住宅地に漂う死の気配に絡めとられそうになるが、そこに小さな子ども世帯が越してくると町内にぱっと明るい光が灯る。子どもたちが外で元気に遊ぶ声は「希望」だと思う。各地で「子どもの声がうるさい」と声をあげる大人たちが話題になっているが、実は彼らの寂しさ、心の闇の方こそ深刻だと感じている。死にゆくもの、それを養分に育っていくもの。森の中の木々のように、人も自然に共生できればいいのにと思う。(1月19日Facebookから転載)

Otomani1_2


|

2016年9月19日 (月)

【急遽決定!】即興カフェvol.1 @調布 森のテラス

Photo_8


音楽家のプライベートな音の対話。そこに立ち現れる関係性=オンガクには特別な輝きが生まれることがある。「演奏者⇒観客」という一方向の、ある意味「ハレ」の関係性とは違う「何か」がある。今回はそこを、訪れた方と緩やかにシェアしてみようという、ある種の矛盾を孕んだ試みです。いわゆる「ライブ」や「公開リハ」とも違う。お好きな時間にお好きなように、思い思いに音風景を感じて頂けたら嬉しいです。「おもてなししない」という一期一会のおもてなしの場。

日時:2016年10月6日 OPEN 13時~16時 ※13時からセッティング、14時15分頃から10分程度の休憩。後半は15時45分から片づけの予定です。

対話する音:ストリングラフィ(鈴木モモ)×ササマユウコ(ピアノ、音具)×特別ゲスト・トゥバ民族楽器、声(等々力政彦)

場所:森のテラス
調布 仙川駅徒歩15分 www.moritera.com

参加費
:おひとり1000円
(お茶付き。保護者同伴のお子様は無料です。赤ちゃんもOKです)
※Open時間内の出入りは自由です。

即興カフェ silk&iron (シルクアイロン) とは・・繊細かつ大胆に、音で対話する場。
ジャンルを問わない自由な即興から生まれる「場そのもの」をオンガクとして共有します。「演奏者⇒観客」といった従来の関係性とは違う、演奏者たちの「音の対話」から立ち現れるその瞬間を、訪れた方にも自由に感じて頂くひと時です。即興カフェではワーク・イン・プログレスのほか、ワークショップ、対話型哲学カフェなど、「即興」の持つ可能性をさまざまなかたちで追求していきます。柔らかでフラットな関係性がつくる「表現の自由」とは?

※即興セッションは演奏者の内側に向けて行われますが、音は外側に放たれます。森の音、生活の音、さまざまな音と混ざり合った音風景、オンガクが生まれる瞬間をどうぞご自由にお楽しみください。

出演者紹介:

Photo_2

鈴木モモ (ストリングラフィ奏者) 国立音楽大学教育音楽学部第II類卒業。幼少期に、ハンガリーの作曲家コダーイの創案した教育システム、コダーイシステムを主とした合唱団にて、ハンガリーの民謡や日本のわらべうたに親しむ。大学卒業後はアートギャラリーに勤務、後に2002年よりストリングラフィアンサンブルに参加、現在まで海外公演も含め数多くの舞台に立つ。また様々なアーティストとコラボレーションすることでストリングラフィの新たな可能性を探る試み「stringraphyLabo」を2011年から企画、主宰している。その他に自宅を開放したイベントスペース「minacha-yam」では口琴WSからアラスカ鯨漁のお話会まで様々なジャンルのイベントを開催。 http://minacosmo.wixsite.com/colorofminacosmo

Mothersongs_2009_3

ササマユウコ (音楽家・CONNECT代表) 4歳よりピアノを始める。上智大学卒業後、映画、出版、劇場の仕事と並行して音楽活動。2011年の東日本大震災を機に、弘前大学大学院今田匡彦研究室社会人研生(20133月まで)として、サウンドスケープを内と外の関係性から「耳の哲学」と捉えている。音楽家としては1999年からCD6作品を発表し、N,Y.Orchard社より世界各国で聴かれている。201512月アーツ千代田3331で発足したスイス人音楽家JanAngelaの即興ワールド・プロジェクト「音を奏でる身体~動く音響」コラボレーター。またダンサー・新井英夫氏との「キクミミ研究会~身体と音の即興的対話を考える」など特に即興の可能性を探っている。 コネクトhttp://coconnect.jimdo.com/ 個人http://yukosasama.jimdo.com/

 
1回ゲスト

Photo_3

             等々力政彦 (トゥバ音楽演奏家)

20年にわたり南シベリアで喉歌(フーメイ)などのトゥバ民族の伝統音楽を現地調査しながら、演奏活動をおこなっている。嵯峨治彦(モンゴル音楽)とのユニット「タルバガン」、奥野義典・瀬尾高志・竹村一哲とのユニット「グロットグラフィー」、ササマユウコ・真砂秀朗とのユニット「生きものの音」でも活動中。国内外ワークショップ、執筆も多数。研究者と演奏家の顔を持つ稀有な存在。

Ikimonocd
2007年秋、調布の森のテラスでは2日間にわたる即興の記録、CD『生きものの音』(真砂秀朗、ササマユウコ、等々力政彦 DALIA-001)が録音され、ピーター・バラカン氏のラジオ番組で特集紹介されました。※当日CD販売あり。

企画・主催 即興カフェsilk&iron
      (予約不要) お問合せCONNECT/コネクト内) http://coconnect.jimdo.com/

| | トラックバック (0)

より以前の記事一覧